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[38539] アメリカ大統領選挙へ寄せて、他
投稿者:武田信弘 投稿日: 11/02 Tue 02:45:20 削除
11月1日(月) 約10日ぶりに日記を書く。まず、前回の日記、つまり、国債のトリックについての文に付け足しがある。
大量の国債発行の背景にあるものは、何も年金財政ではなくて、基本的には、公共事業の肥大化、つまり、先進7カ国の全体の公共事業費よりも日本一国の公共事業費の方が多いと言う事実がある。
そして、それは、指名競争入札と言う制度による談合に支えられていたもので、それにより、大まかに言えば、公共事業費の5%が政治家に、他の5%が役人へ、他の10%が業者に、不当利益として入ると言うシステムに支えられているものだった。
この不当利益に目がくらみ、議員も役人も業者もどんどん公共事業に走ったわけだ。
しかし、これは、結局、税金つまり自分たち自身の金をどんどん無駄使いしていることだった。
もちろん、税金の中に占める政治家や役人、業者の分は少なく、大部分は一般の人々の分だから、政治家、役人、業者は一般の人々の金を使い、百万円の利益を得るために5百万円を無駄使いすると言うことをやってきたわけだ。
つまり、彼らが100万円の不当利益を得るために、国民の金を500万円無駄にするということだ。
そして、今、そのつけが来ていて、ほぼ確実に、政治家も役人も業者も、もちろん一般の人々も、大変な苦しみを負わなければいけない羽目に陥っている。
さて、明日はアメリカ大統領選挙だ。ブッシュにしてもケリーにしても、投票結果は僅差で、多くの州でやり直しや裁判が行われ、色々な混乱が起こるはずだ。
原因は、幾つかある。まず、一番大きいのは、共和党にしても民主党にしても、テロ事件を自ら起こして、それにより世論操作をして来た歴史がある。
クリントンの浮気が問題になったとき、アフリカのある国のアメリカ大使館が爆破され、そのあまりのタイミングのよさに唖然としたものだ。
つまり、民主党も共和党も、CIAなどを使った世論操作の誘惑に勝てず、彼らが政治の裏舞台をしきることを許してしまっているわけだ。
それがあるため、ブッシュは平気で9−11のテロのことを言い募るし、ケリーのブッシュ追及も鋭さにかけるのだ。
アメリカの問題点は、一つには、このような公安組織、インテリジェンス機能があまりに強大化してしまい、政治家がそれを使うよりも、政治家がそう言う組織に迎合しなければいけなくなっている点にある。
パソコンのOSであるウインドウズも、そのソースプログラムの公開をやるやると言いながら、結局、いまだに実現しない。
そればかりか、最近2年ほどはそう言う話題そのものがあまりでなくなってしまった。
エシュロン、そしてウインドウズによる情報の収集とインターネットの匿名性を通した世論操作があまりに強力なため、その力を手放すことが出来なくなってしまったのだ。
けれど、そのことが、実際、アメリカの、そして、地球全体の命取りになりつつある。
つまり、そういった世論操作は、富の偏在を作り出すが、富みそのものを生み出さないからだ。
富を横取りすることは出来ても、富を生み出すことはしていないし、それどころか、かなりの無駄使いをしている。
だから、やがて、このやり方は行き詰るのだ。
ある人は言うかもしれない、ゼロサム社会であり、資源は限られているのだから、富の奪い合いは必要悪なのだと。
しかし、そうだろうか。
たとえば、大豆の根につく根粒細菌というものがある。
空気中の窒素を窒素肥料分として大豆が吸収したんぱく質合成をすることをたすけている。
だから、大豆は、肥料をやらないほうが根粒細菌の育成が盛んで、大豆自体の収量も多くなる。
ゼロサム社会と言う考え方は、その前提に資源量が一定で、その資源を使って成長するので、ある国が成長するためには他のある国が滅びなければいけないというような考え方なのだ。
でも、資源量が一定、または限られているというのは、極めて単純な見方でしかない。
根粒細菌以外の例を挙げれば、たとえば、土を使ったレンガや磁器・陶器つくりだ。
自然をどのように資源化していくかは、まだまだ色々な余地があり、ゼロサム社会ということを言い出すのは、ある意味、今の権力者が簡単に富の独占を続けるための口実に過ぎないとさえ言えるのだ。
今までの社会の歩みは、大衆化だった。
誰でもが平等で、同じ権利があり、努力すればそれに見合った成功を得られるというものだ。
なぜ、こういった形が正しいとされたかと言えば、個々の人間に心があり、他人が他の人の行動を完全にコントロールすることは出来ないし、一人一人の人間が自分で工夫し努力した結果、一番多くの富を社会全体として得ることが出来ると分かってきたからだ。
資本主義社会の成功の意味は、個々の人間の富への欲望に基礎を置いてい、一人一人の人間の努力を大切にした自由平等主義があったからに他ならない。
今の状態は、石油と言う資源に頼りすぎ、石油と言う富を失うのが恐ろしくて、他人を犠牲にしているのだ。
しかし、石油資源はどの道やがて底をつき、変化が求められるのだ。
今、本当に必要とされるのは、地球規模の環境悪化に対して、どう対処していくかと言うことだ。
産業構造をどう変化させ、どう資源を生み出していくかと言うことなのだ。
色々な工夫の余地があるはずであり、それに対して、どうやって、全世界の人々の頭脳と知恵を動員させるかと言うことなのだ。