現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙6 > 470.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.kamiura.com/new.html
日本人人質事件 香田さん、遺体発見か? バグダッド北部ので頭部に銃弾を受けたいたい発見 (NHK 10月30日 朝のTVニュース)
[概要]日本時間の今朝早く、イラクの米軍司令部からバグダッドとテクリットの中間部分にあるバラ0で、後頭部に2発の銃弾を受けた東洋人らしい遺体を発見したと連絡があった。遺体の特徴(体重、身長)からイラクで人質になった香田さんである可能性が高い。日本政府はカタールのドーバにこの遺体を移送し、本人確認を行う予定である。
[コメント]今のところは、ほぼ香田さん本人である可能性が高い。非常に残念である。政府が主導した香田さんと自衛隊は無関係であるという主張は通じなかったようだ。
ここでこの事件を反省してみよう。まず小泉首相が「自衛隊は撤退させない。テロに負けない」と事件発生直後に語った言葉だが、これに問題はなかったか。誘拐対処は研究された危機管理マニュアルで行う。事件発生後に行う当局側の一言は、非常に重要であることは言うまでもない。もし自分の娘が誘拐され、犯人から1億円を要求する事件が発生したとする。そのとき父親がTVで、「犯人には1円もやらない。誘拐事件に負けない」と語るだろうか。1億円を準備するから解放してくれと言わなくとも、何とか人質の安全を考えて、犯人側を刺激する発言は避けると思う。そのような理由で、小泉さんのこの発言は危機管理に基づいたものではなく、ブッシュ大統領に向かって行った政治的なメッセージだではなかったか。小泉さんは日本人の命より、ブッシュ大統領の顔色を伺う方が重要と判断した証明ではないか。
つぎに小泉首相は、「政府は情報の収集に努め、人質救出に全力を尽くす」と語った言葉だが、これは首相のブレーンが言わせた言葉と思う。これで多くの国民は、政府は適切な対処を行い、救出に全力を尽くしていると予想したようだ。しかし私が感じた印象は、「政府はまったく何もしていないな」というものである。政府が交渉したくても、相手がアルカイダ系なら出来ないのである。その何も出来ないという隠す言葉が、「情報収集に努め、救出に全力を尽くす」という危機管理上の言葉なのだ。そのことを証明するように、ヨルダンのアンマンに派遣された谷川外務副大臣が「人質解放交渉したくても、どことも誰とも相手が見つからない」という正直な言葉である。谷川副大臣のこの発言も、危機管理上は極めて不謹慎な発言であった。
それでは日本政府はまったく打つ手が」なかったのか。ある。それはイラクのTVやラジオ(これを心理戦では電波と呼ぶ)、それにイラクの新聞や雑誌(これを心理戦では紙と呼ぶ)を密かに買収し、「日本と米国は違う」、「米軍と自衛隊は違う」、「自衛隊と香田さんは違う」といった情報を大量に流さすのである。
直接交渉を拒む相手にはこれしかない。そしてもし香田さんが殺害されれば、犯人側に市民の強い批判が向かうように仕掛けるのである。またこれは同時にサマワに駐屯する自衛隊の安全を高めることができる。これは心理戦という戦時に行う世論操作である。戦時という緊急事態で許される世論操作である。
今の日本政府にそのような知識と指揮力を持った人間がいるのだろうか。もし今回の人質事件で教訓を得るとしたら、そのような戦時に使う心理戦を応用した対応術を準備することだ。
日本は船に救命ボートや救命筏(いかだ)を積まないで、快晴(平和)だからと大洋(イラク)に船(自衛隊)を出航させた。しかし海は段々と荒れ始め、今、船は嵐のまっただ中にいる。快晴だから大丈夫といい、船を大洋に出航させた政府の責任はどうなるのか。サマワで自衛隊はロケット弾を宿営地に撃ち込まれ、ますます悪化する不安な治安状況に苦しんでいる。
もう一度、自衛隊がサマワにいることが正しいことなのか。日本国民は真剣に感える必要があると思う。