現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙6 > 462.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
園遊会(28日)で、陛下は、あの御発言をよくぞなさった、と私は思いました。そして、陛下が常々、今の日本の様々な事柄に心を悩ませておられるであろうと推測していた事が本当であったことを知りました。
「国旗」と「国歌」の問題につき、「日の丸」そして「君が代」が、国民の間でその意味を十分に知られていない状況下において、「心なく」掲げられ、歌われても、いたずらに混乱を招くに止まらず、さらに混乱を深化させるに終わる事を陛下は御存知なのです。
式典において、掲揚と斉唱を強制し、従わぬものを処罰すれば、無用の混乱と争いを引き起こし拡大させます。
「日の丸」も「君が代」も現代の日本国の規定がどうであれ、元々が「スメラミコト」(「天皇」)に関係する事柄であり、陛下としては放置しておける事ではなかった筈です。
強制を考えた人達は、学問や稽古事は「暗記」から始めると効果があることを参考にして、強制すれば暗記のような効果が出て、国旗も国家も定着に至るであろうと考えていたのでしょう。
しかしながら、戦後に限らず戦前においても、スメラミコト(天皇)への誤解がまかり通り、蔑視し、馬鹿にする言う風潮は盛んであったのであり、「天ちゃん」などという言葉が頻繁に使われていたのであります。「ああそう」「よきにに計らえ」と言った言葉も其の為に使われたのです。
それ故に、天皇に対し反感を持ち、それに止まらず憎む人も昔から今まで多くを数えるのです。
私は、そのことをやむを得ぬ事と考えております。天皇の意義が知られていないのだからこのように成ってもそれは自然の成り行きでしょう。天皇を批判し、憎む人たちを批判しても意味はありません。それは彼らにとっては意味のあることになってしまっています。
大陸文明に学んだ古代の頃も、そして明治以来の近代においても、天皇は専制帝国の皇帝の姿に歪められて来たのであります。
天皇は、その本来の姿は専制とは全く無関係の相容れないものであるのです。
陛下は「言い訳」はなさりません。言い訳などは何の意味も成さないからです。
この有様で強制をすれば、天皇に反感、憎しみを持つ人達はますます其の思いを強くするでしょう。また、その人たちの中には、国の事を真剣に考えて、国を愛している人も多いのです。その人たちが国に対し反感を持ち反抗の思いを強く持つ事になります。
それでは、国の中の亀裂はさらに広がり、分裂を招きます。
さらに、今の日本の有様は軍国主義に足を踏み出しつつあり、それにより、「日の丸」「君が代」そして「天皇」も軍国主義の象徴として扱われる事を招く危険性が大いにあります。
陛下は、それらの事も危惧されて居られるのでしょう。
「天皇」すなわち「スメラミコト」そして「日の丸」と「君が代」は「自然」に意味、意義が知られてゆけばよいのです。真心の無い事は意味がありませんから。
これらの事は、世渡り事ではありませんから、形だけ整えても意味は無く、真心が無くても意味はありません。
陛下は「無茶をやってはいけませんよ。それでは必ず失敗をしますよ。」と言っておられるのです。