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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年10月26日号(平日毎日発行)
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イラクへ自衛隊を派遣するより国内政治で
やるべきことがたくさんあるじゃないか
それにしても田中角栄が築いた土建王国・新潟の道路やトンネルが
もろくも崩壊し、田中真紀子の地盤が大揺れという皮肉な結末
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新潟県中越地震が発生した23日午後5時56分、小泉首相は東京の六本木ヒルズ
にいた。東京国際映画祭の開会式に出席し、山田洋次監督の「隠し剣 鬼の爪」を見
るためだ。
地震の余波(震度4)で照明灯が揺らいでいるのにも気付かず、6時に壇上に上が
ってこんな軽口をたたいている。
「首相になって映画に行くと『なんでこんな忙しい時に映画を見るんだ』と批判され
る。なかなか行けないのが残念だ」
あいさつを終え秘書官から中越地震発生のメモを手渡されると首相専用車に戻った。
ところが官邸には向かわず、車の中でテレビを見たり、官邸に電話。現地では2度目
の強い揺れがあったのに「(山田監督の)あいさつを聞かないと悪いから行こう」と、
再び映画館に戻っている。被害状況や負傷者の報告が刻々と入り、6時40分に3回
目の地震と新幹線脱線の報が飛び込むが、「戻ろうかなぁ」と言いながら、山田監督
のあいさつが終わった7時8分にようやく腰を上げた。
上映が始まる映画館を未練たらしく後にしたのは地震発生から1時間余りたってか
らである。
ところが小泉は陣頭指揮を執る官邸ではなく自宅の公邸に帰ってしまったのである。
結局、この日政府が権限を発揮できる非常災害対策本部は設置されず、地震対策は村
田吉隆防災担当大臣に任せっぱなしだった。国民の命より趣味の映画……。
01年2月、水産高校の練習船「えひめ丸」がハワイ沖で米潜水艦に沈没させられ
た際、当時の森喜朗首相は一報を聞いてもゴルフに興じていて大ヒンシュクを買った
が、小泉の行動はそれに匹敵する無責任さだ。
▼ 小泉政権下で増える天変地異 ▼
中越地震の被害者は死者23人、負傷者2200人。M6.8の激震が3度も襲っ
た大地震で、この規模の被害ですんだのは奇跡といってもいい。
それにしても小泉が首相になってから天変地異の災害が多すぎる。地震は、昨年は
5月に三陸南(100人以上負傷)、7月に宮城県(600人以上負傷)、9月に十
勝沖(800人以上負傷)。今年に入って9月の紀伊半島沖(40人負傷)、そして
今回の新潟・中越といった具合。さらに浅間山が9月に噴火。台風も今年は10個が
日本列島を襲い、多数の死傷者が出ている。
「阪神淡路大地震から9年、自民党は万全な防災対策を取っているというが、具体的
には何もやっていない。台風災害についても、土砂崩れや都市部の水害対策は後手後
手で、自然の猛威になすすべがないのです。天災は防ぎようがないが、対策がしっか
りしていれば被害は最小限に食い止められる。それが毎回多くの犠牲者が出ているの
は政府の無策が生んだ人災と言えます」(防災関係者)
災害ラッシュの上に“対策より遊び”の首相では、国民はたまったものではない。
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崩壊した道路も新幹線も角栄の肝いり
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ところで新潟の地震災害が大きかったことについて、こんな見方が出ている。新潟
出身の利権誘導政治の権化・田中角栄が強引に橋や道路や新幹線を造ったからだとい
う指摘である。地震発生直後、東京発新潟行きの上越新幹線が長岡駅の6キロ手前で
脱線した。1964年の新幹線操業以来初めての脱線事故で、40年間無事故の安全
神話が崩れた。現場は高架橋上で転覆すれば大惨事になるところだった。
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■ 中越地方の危険は予測されていた
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◆ 首都圏にも大地震の危険地帯が5カ所ある ◆
新潟県中越地域は有数の地震多発地帯で、何人かの専門家が今回の地震を予知して
いた。中越地方のような「危険地帯」は全国に何百もあるという。
☆
「10月初めには新潟、福井で地震が発生すると考えていた」――立命館大教授の高
橋学氏(地理学)はこうTVで述べている。
今回の震源付近は北米プレート(岩盤)とユーラシアプレートの境界にある。2つ
のプレートの押し合いで地殻にひずみが生じる。中越地方は長く地震が発生していな
い「空白域」だったため、ひずみの調整でいつ地震が起きても不思議じゃない状況だ
った。今同じ構造の地域は青森・津軽平野周辺、秋田・秋田平野、山形・新庄盆地な
どにもあるという。
琉球大学教授の木村政昭氏(海洋地震学)はこう言う。
「私は10年前から新潟内陸の緊急度の高さを指摘してきました。地震予知には、断
層帯と対応する火山の状況を見る必要がある。新潟内陸部は信濃川断層帯という活断
層があり、新潟焼山、草津白根山、浅間山の活動と対応しています。9月の浅間山噴
火で、震源地のストレスが十分たまっていることが分かった。さらに中越地方は、大
地震の前触れである『ドーナツアイ』になっていた。中越を中心として、小さな地震
がドーナツ状に多発し、そのストレスが真ん中にたまって大地震が発生するのです」
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