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10月18日 ◇◆ 審議会委員のお手盛り人事 ◆◇ついに大手新聞が小泉首相の政治資金流用疑惑を書いた！ ◆◇
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□★□ 天木直人10月18日 メディア裏読み □
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◇◆ 審議会委員のお手盛り人事 ◆◇
政府の政策を決定する時によく出てくるのが私的諮問会議とか審議会とかの
名称で呼ばれる会議である。そこでなされる答申を尊重する形で政策が決定さ
れることが多い。いわばこれらの答申によって専門家の意見、民間の声を聞い
たという格好をつけて、役人ははじめから決めていた政策を推し進めるのであ
る。八百長芝居である。この審議会の数が小泉首相になってやたらに増えたら
しいが、その審議会の委員を選ぶ過程がこれまた途方もないお手盛りであるこ
とが10月18日付の朝日新聞で明らかにされている。
「時時刻刻」の欄を読むと、推測はついていても改めてそのいかさまぶりに
腹が立つ。要するに審議会の委員には会議を混乱させる発言をしない人、各省
庁の方針に逆らわない人が選ばれる。選ぶほうからすれば能力があってもリス
クのある人ではいけない。何度も使ってみて安心な人が良いということになる。
当然の結果として、多くの審議会には官僚OBとか御用学者、体制を擁護する有
識者、著名人、マスコミ関係者などが常連となる。その結果複数の審議会のメ
ンバーになっている人の数は全体の3割に上るという。
朝日新聞は各省庁に対し情報公開請求を行ってリストを調べ上げたという。
経済産業省はすべて不開示、国土交通省は13審議会中10が不開示、厚生労働
省は開示したが黒く塗られ内容が読めない文書が目立ったという。そのように
不十分な情報提供であったが、同じ名前があちこちの審議会に並んでいた事、
人物の重複だけではなく連合、主婦連合会、特定NGOなど一見して政府に対立
するように見えて実は政府が目くらましで好んで指名する組織が常連になって
いる事実などが明らかになったという。
この世の中は馴れ合いと談合で出来ている。これでは権力者が安心していら
れるはずだ。願わくは、朝日新聞にはそういった常連の委員の名前を掲載して
欲しかった。それをしなかったということは、朝日新聞もまた隠れ体制派とい
うことなのだろうか。
◇◆ ついに大手新聞が小泉首相の政治資金流用疑惑を書いた！ ◆◇
日歯連の政治資金疑惑が国会で問題とされている中で、ついに小泉首相の政
治資金疑惑が大手新聞に掲載された。10月18日の毎日新聞は「小泉純一郎同士
会」という政治団体が、01年4月の首相就任以降事実上活動をしていないにも
かかわらず、年間2000万円前後の寄付を受け続けている事、「同士会」事務所
は小泉首相の自宅敷地内のプレハブにある不透明な組織である事などを指摘し
ている。
そもそもこの疑惑に関しては、週刊ポストが連載で精力的にとりあげてきた。
名前だけの政治団体である「同士会」の政治活動費の一部が弟の生活費の一部
に流用されている疑いがあると詳しく報じてきたことである。
それにもかかわらず大手新聞は今まで一切取り上げなかった。国会でも昨年3
月の参院予算委員会で民主党の桜井充氏が質問した事があったが広がりを見せ
ていない。不思議である。これまでも小泉首相には、学歴詐称や学生時代の不
祥事件、年金支払いに関する不法行為、赤坂芸者との交友関係、暴力団との結
びつきのある後援会長など、普通の政治家であればどの一つ取ってみてもスキ
ャンダルになりかねない危うい話が取りざたされていたが、大手新聞がこれを
取り上げる事はなかった。小泉首相にまつわる疑惑はこれからもマスコミは沈
黙したままなのか。
そう思っていたら毎日新聞が取り上げたので驚いた。今回の毎日新聞の記事
は果たしてどこまで広がりを見せるであろうか。本日発売の週刊現代10月30
日号によれば小泉首相は最近浮かれているらしい。国会を翌日に控えた10月11
日、小泉首相は官邸に集めた報道関係者を前に、得意気につぎのように語った
という。
「法律守ってりゃ、問題ないんだよ。いま問題になっているのは、みんな法
律を守っていない事件ばかりだからね。オレたちが若い頃は、いろんな事件が
起きた。昔に比べりゃ法律も年々厳しくなっているんだ。法律をまもっていれ
ば問題ないんだよ」
そうであればこの問題も小泉首相は国会ではっきりと説明して疑惑を晴らす
べきである。この疑惑をめぐる今後の事態の推移を注目したい。
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。