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中国とフランスは10日、共同声明を発表した。声明の概要は次のとおり。
中仏両国は、多角主義と「国連憲章」の目的と原則の重視を再度表明する。両国は、より安全で、多様性をより尊重し、より団結した世界の構築を推進するために、次の措置を取ることで一致合意する。
(1)ハイレベルによる政治対話を強化し、ハイレベルによる相互訪問を促進する。特に国家元首や政府首脳の年次会合の実現させ、両国の世界的な重要問題(発展の問題、貧困撲滅、環境問題、疫病、リスクの予防・処理、大量破壊兵器の拡散防止、反テロリズム、国連改革)における共通認識の増進を図る。
(2)国連など主要国際機関に常駐する両国の代表団による協議を制度化し、衝突予防や平和保護などの分野における協力を展開する。可能な場合は共同で提案を行う。
(3)世界的な経済管理(特に8カ国首脳会談開催前)、持続可能な発展および発展途上国との対話などの問題を共同で検討する。
(4)20カ国首脳会談の開催に関する提案を支持する。
(5)国際的な環境開発における両国の協力を強化し、国連環境計画(UNEP)のさらなる役割発揮を支持する。
中仏両国は、中欧間の人権対話の重要性を強調し、平等と相互尊重を基礎としてこの対話を強化することを望む。中国側は、市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)の採択希望を再度表明し、できる限り早期の採択に向けて積極的に努力していく。
双方は、工業分野における長期的なパートナーシップを通して、競争の精神に基づき、次の重要産業において協力を行う。
(1)民用の核エネルギー分野:中国の原子力発電自主化計画の各分野、新技術の共同開発への長期的な参加を望むフランスの意向を、中国は興味を持って注視している。
(2)陸上運輸:双方が調印した、高速列車購入など鉄道分野での合意書を基礎として、また鉄道技師や管理者の育成などにおいて、両国の今後の鉄道分野での協力展開の道を開拓する。
(3)航空分野:さまざまな民間旅客機の購入を拡大し、中仏の企業による工業分野での協力を深化させる。ヘリコプター分野の協力を含む。
中仏両国はこのほか、シラク大統領の訪中期間に、時速200キロメートル級の高速列車購入の契約など、二国間協力の合意書20項目に調印した。(編集SN)
「人民網日本語版」2004年10月11日
http://j.peopledaily.com.cn/2004/10/11/jp20041011_44147.html