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臨時国会が始まる。イラクで大量破壊兵器の備蓄も再開発計画も確認できなかったという米調査団報告を受け、イラク開戦をいち早く支持した小泉純一郎首相の対応の是非も大きな焦点だ。
「フセイン大統領が見つかっていないから大統領がいなかったと言えますか」等々、首相の珍答弁も野党の追及材料になりそうだ。
首相がムキになって反論する光景が今から目に浮かぶようだな。「査察に協力しなかったイラクが悪い」とか、「間違った戦争だったから、フセイン政権に戻せというのか」とか……。
これじゃあ何の進歩もない。
多少フェアに振り返ると、開戦前、首相は「大義なき力は暴力である」というパスカルの「パンセ」の一節を用いてブッシュ大統領に自重を求めていた。外務省も大量破壊兵器が存在する証拠を示すよう米側に要請していたし、戦争に踏み切る場合は、武力行使を容認する国連決議が必要とも訴えてきた。
外務省はフランスも最後は決議に乗ると踏んでいて、米英と決裂した際には首相は見通しの甘さをなじったとも聞く。首相も「戦争の大義」にそれなりにこだわり、悩んでいたはずだ。
それでも開戦を支持する以外にないと判断したのはなぜか。それを改めてもう少し聞いてみたい気がする。
マスコミが検証すると「ウソを書く」などと言いがちな首相だ。ならば政府の責任で経過を詳細にまとめ、公表するのはどうだろう。それは外交機密? でも、米調査団並みに1000ページに及んでも熱心に読む人は多いと思うが。(論説室)
毎日新聞 2004年10月11日 0時06分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20041011k0000m070123000c.html