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最高裁の「下級裁判所裁判官指名諮問委員会」(委員長・奥田昌道元最高裁判事)は8日、来年に任期が切れる181人の裁判官のうち、4人の再任を「不適格」とする答申をまとめ、最高裁裁判官会議に報告した。
答申と異なる決定を最高裁が出すことはほとんどなく、4人は事実上、再任されない見通し。不適格者の数は過去最多だった昨年の6人に次ぐ多さで、裁判の質の向上を目指す司法制度改革の流れの中、裁判官の適格性を厳しく審査する傾向が定着してきた。
このほか、2人の裁判官が答申前に再任希望を取り下げたため、適格と判断されたのは175人となった。一方、弁護士からの任官希望者は1人で、諮問委で適格とされ、裁判官会議で採用が内定した。
裁判官は任官後、10年ごとに再任される。再任されなかったのは一昨年までに計数人しかいなかった。
(2004/12/8/14:53 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041208i207.htm