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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はフランスで「人類が発明した歴史のうち、もっともすばらしかったのは、フランス革命だと思う」とし、「人間が人間を支配し、収奪する関係がもっとも大きな問題であるため」と述べた。また、盧大統領は「私はフランスを尊敬している。強大国にもかかわらず、覇権的な秩序を拒否して統合の秩序を作り出した」と話した。
一国のリーダーが訪問先の国民に挨拶の言葉を語ることは好ましいだけでなく、当然なことでもある。
しかし、国家元首の挨拶はバランスの取れた歴史意識と現実認識を含んでいなければならない。いくら挨拶の言葉だといっても、一方に傾った印象を与えれば挨拶以上の別の意味と映ることもあり、その大統領の国の教養に対する疑問を呼び起こすこともある。
フランス革命が近代市民社会の形成と民主主義発展に記念碑的な役割を果たしたことは教科書にも出ている。しかし、フランス革命に対する評価はそれほど単純であるはずがない。
恐怖政治に象徴されるフランス革命過程の過激さや、そこに思想的起源を置いているボルシェビキ革命といったあらゆる共産革命の残酷さ、そしてフランス革命の思想が理念的に枝分かれして歴史に及ぼした影響についてはさまざまな評価が存在する。
こうした多面的な性格を持つ歴史的な事件を一言で「もっともすばらしい人類史における発明」と言い切ることは困難であろう。
盧大統領がフランスを「覇権を追い求めない強大国」と持ち上げたことも「フランスが果たして覇権を追求するだけの力量のある強大国か」という疑問とともに、結局、この発言が米国を隠喩しているのではないかという不要な推測を引き起こすだけだ。
大統領は対外的には一国の代表的ブランドだ。大統領の発言一つ一つが国内外の注目を集め、国の品格と目指す価値を表す。
大統領が米国では「米国が存在しなかったら、私は北朝鮮の収容所にいるはず」とし、中国ではもっとも尊敬する人物として韓国を攻撃した毛沢東を取り上げ、日本では韓国がもっとも親しく付き合うべき国を日本、中国、米国の順に挙げ、フランスではフランス革命を人類最大の発明と言う姿を見て、他の国々が韓国に対し混乱してしまわないだろうか。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/12/07/20041207000092.html