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2004.12.3
Q君への手紙(PART4)/水と防災の政治学[28]
「日本の再生は小泉首相の失脚から始まる」(藤原直哉)
「勢い、もし使い尽くさば禍必ず至る」(日本の諺)
Q君。経済アナリストの藤原直哉氏が新著を出しました。『国家破綻最終章−2005年あなたの預金と借金がゼロになる!』(あ・うん、平成16年12月1日刊)です。早くも12月14日付で第2刷りが出ているところをみると、よく売れているようです。
藤原氏の話を直接聞いたことがありますが、非常に構想力豊かな鋭い分析力の持ち主です。同氏は政治的には中道・中立的なアナリストと聞いていましたが、小泉首相への見方はきびしいものがあります。冒頭の引用文は、本書第2章「断末魔の小泉内閣・最期の瞬間」のなかの中見出しです。藤原氏の表現はきわめてわかりやすく、一読を勧めます。
次に一部を引用してみたいと思います。藤原氏はこう書いています。
《小泉首相が失脚すれば(外国資本締め出しの動きが強まるため=注:森田)金融の大破綻が起こるが、アメリカの影響もなくなる。その“健全な混乱”のなかから、新しい日本が立ち上がってくる……》
《では、肝心の小泉首相の失脚はいつか。私は2004年夏の段階で小泉政権は実質的に終わったと考えている。どんなに外見を取り繕ったところで、もうあちこちからメッキがはがれてしまっている。いまの小泉内閣は、ある意味で太平洋戦争末期の東條英機内閣と同じである。》
《いまの政府や役所の幹部たちも、自分たちも(太平洋戦争末期の指導者と同様=注:森田)、自分たちが生き残ることしか考えていない。どんなに銀行を潰しても、厳しい市場経済を導入して企業が苦しんでも、彼らは平気である。すべては他人事で、むしろ人々が苦しくなればなるほど、自分の権力が高まると思っているのである。だからアメリカの言いなりになるし、日本に不利な金融政策も平気で受け入れられる。とくにひどいのが財務省だ。》
《いまや自民党はボロボロといった状態。……地方が、自民党離れを起こした。彼らはみな「アンチ小泉」だからである。なにしろ小泉首相がやろうとしているのは、補助金をどんどん減らして、郵便局も潰そうというものである。こんな小泉政権を支持するはずがない。……この流れで行けば、総選挙も民主党が勝つことになるだろう。》
「小泉革命とは、外国勢力を国内に招き入れることだった」――これも見出しです。
見事な表現だと思います。
《外国人たちが、抵抗勢力に代わって税金をすべて収奪する。税金どころか、日本の企業や国民生活すべてを持って行こうとする。……「大泥棒」が現れたわけだ。それを呼び込んだのが小泉革命だったのである。》
《改革はできない。壊れるところだけ壊れた。これが結論だろう。あとに続く人物がいまだまったく見つかっていない。自民党ではこれから、まさに「応仁の乱」が始まる。》
《小泉首相退陣と同時に、日本の政治家は完全に国民の信頼を失ってしまうように思えてならない。小泉首相が退陣するというのは、アメリカ、イギリスと縁が切れることを意味する。》
藤原氏は、日本が生き残るためには、観光と農業が大切だと、説いている。
藤原氏のすべての主張と私の考えとの間には、いくつか違いはありますが、とにかく、藤原氏の本には、魂と力があると思います。
Q君。最近、力のある書籍が出版されるようになりました。この新たな出版の流れが、日本の将来をつくる力になると思います。出版に注目しましょう。本屋へ行きましょう。大新聞は読む価値がありません。大新聞を購読するのをやめましょう。大テレビを見るのもやめましょう。そして本を読みましょう。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0868.HTML