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警視庁の捜査員が金融会社社長らから現金200万円を受け取っていた汚職事件で、収賄容疑で逮捕された組織犯罪対策4課の警部補磯脇清春容疑者(52)が、贈賄容疑で逮捕された「日商ファンド」社長田辺秀雄容疑者(58)側から受領していた現金は、総額約700万円に上ることが18日、警視庁の調べでわかった。
計数十万円分のビール券を受け取っていたことも判明。警視庁は、これら現金や金券の授受の経緯や趣旨などについて追及している。
調べによると、磯脇容疑者は久松署刑事課にいた1992年ごろ、上司だった同課係長(退職)の紹介で、田辺容疑者と知り合った。一緒に食事をしたりする関係が続いたが、7、8年前、初めて現金を受け取った。それ以来、昨年12月まで数回にわたり、1回につき数十万円から100万円前後の現金をもらっていた。計数十万円分のビール券なども受け取っていたという。
現金の大半は、ゴルフのプレー代や飲食費などの遊興費にあてられ、ビール券の一部は、警視庁の同僚に配っていたとみられる。
田辺容疑者は当時、「株の代金の2割を出資すれば、残り8割は低利で融資する」などと称して客を募り、実際には株を購入しないで金をだまし取る「二八商法」を展開していたが、磯脇容疑者は詐欺行為と知りながら黙認。田辺容疑者から摘発を免れる方法を教えてほしいと頼まれると、「苦情のあった顧客には金を返した方がいい」などと教えていたほか、株を購入したように装う方法など、犯行を助長するようなアドバイスをしたこともあった。
関係者によると、田辺容疑者は磯脇容疑者に、暴力団関係者とのトラブルなどを避けるため、用心棒としての役割を期待。磯脇容疑者に現金を渡していたことについて、「警察官を飼っている」などと周囲に漏らしていた。
磯脇容疑者は暴力団の摘発などを担当する組織犯罪対策4課(旧捜査4課)の勤務が長く、暴力団にも比較的顔が利く存在だったという。
(2004/12/18/15:23 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041218it04.htm