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初めての不法滞在で自ら出頭した外国人には再入国までの期間などで優遇措置をとる「出国命令制度」が2日始まり、各地の入国管理局には同日中に152人の外国人が出頭した。自主的な出頭を促して不法滞在者を減らす目的の制度で、これまで1日平均の出頭者数は70人程度だったが、この日の出頭者数はほぼ倍の水準となった。
出頭者数を各地別にみると、東京入管が110人、名古屋入管が22人、東京入管横浜支局が15人、大阪入管が4人、福岡入管が1人だった。
出国命令制度は今年5月の出入国管理・難民認定法の改正で盛り込まれた。出頭した外国人は身柄拘束や強制送還されずに出国できる。強制送還されると5年間は再入国を拒否されるが、同制度で出国した場合は1年に短縮される。
2日には併せて、不法滞在を繰り返すなど悪質者への罰金の上限額が30万から300万円に引き上げられるなど、罰則強化も始まった。 (22:07)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20041202AT1G0202M02122004.html