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中国大連市の中級人民法院(裁判所)で30日、覚せい剤を日本人の運び屋に渡し、日本に密輸させたとして逮捕、起訴された無職、武田輝夫被告(61)=名古屋市出身=ら日本人2人の初公判が始まった。
中国では昨年7月から、覚せい剤密輸容疑で日本人が逮捕される事件が各地で相次ぎ、17人が拘束された。同被告は密輸組織の中心人物とみられている。
今年2月には福島県出身の男性が死刑判決を受けており、武田被告も今後の公判で極刑を宣告される可能性が高い。同被告は容疑を認めている。
武田被告は、資産家宅を狙った強盗容疑などで愛知など5県警から国際指名手配されている「日中強盗団」のリーダー。強盗団による事件は2002年から東京、福井、兵庫、福岡など9都県で17件発生した。
公判は、同被告から入手した覚せい剤を日本人に密輸させたとして起訴された無職の男(38)=大阪市=の審理も併合。男は否認している。
関係者や中国紙の報道によると、武田被告は02年末に中国に入国。大連などで「アイス」と呼ばれる覚せい剤を集め日本に密輸。今年6月、広東省深●(●=土へんに川)市で覚せい剤約3キロを所持していて拘束された。運び屋の日本人らは、日本の暴力団関係者に高額の報酬で密輸を持ち掛けられたという。
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中国・大連市で30日始まった覚せい剤密輸事件裁判の武田輝夫被告(61)は、日本各地で2002年から強盗事件を繰り返した「日中強盗団」のリーダーだった。
愛知県警などのこれまでの調べでは、強盗団は日本人と中国人の混成で、計三十数人。東京、静岡、愛知、福井、滋賀、和歌山、兵庫、福岡、大分の9都県で資産家宅を狙った計17件の強盗事件を起こし、被害額は約6億円に上っている。
その手口は、武田被告が各地の暴力団から得た資産家の情報を元に、複数のメンバーが各地の会社社長や地方議員などの自宅に押し入り、現金、株券、貴金属などが入った金庫をそのまま持ち出す荒っぽさだ。
既にメンバーのうち日本人と中国人を合わせ二十数人が逮捕された。武田被告は02年末に中国に入国したが、強盗傷害事件などで、愛知、福井など5県警から国際指名手配されている。
関係者によると、武田被告は「日本に帰っても20年ほど(の懲役刑)は確実だ」と漏らしていたといい、このため中国を根拠地に覚せい剤の対日密輸ネットワークを形成していった可能性もある。
(共同)
(11/30 11:54)
http://www.sankei.co.jp/news/041130/sha041.htm