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米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)所属のミサイル巡洋艦「ビンセンス」の乗員計19人が今年6月以降、軍の麻薬規約に違反して薬物を使用し、除隊などの処分を受けていたことが13日、わかった。
同じ艦船で短期間に大量の処分が行われるのは極めて異例。同巡洋艦を巡っては、19人とは別の元米兵の男(23)=米国に出国=が軍事郵便を悪用して合成麻薬(MDMA)を国内に持ち込んだとして、神奈川県警が麻薬取締法違反(営利目的密輸)などの容疑で米側に身柄引き渡しを求めている。
在日米海軍司令部によると、今年6月ごろ、同艦内に「薬物乱用者がいる」との内部情報が寄せられ、日本の捜査当局の協力を得て調べた結果、乗員19人が、日常的にMDMAやマリフアナ、コカインを使用していたことが判明した。薬物の入手ルートについては、明らかにされていない。
19人は軍法会議にはかけられず、艦長権限により、17人が除隊、2人が禁固の処分を受けた。同巡洋艦の乗員は約350人で、処分を受けた乗員は5%に当たる。
また、今回の処分とは別に、県警が身柄引き渡しを求めている元米兵も、同巡洋艦の乗員だった昨年秋、麻薬規約違反で除隊処分となっている。
米海軍司令部は、乗員の麻薬入手ルートについて、「捜査中のためコメントできない。麻薬検査は毎月全乗員の10―40%に対し実施し、厳しい姿勢で臨んでいる」としている。
一方、元米兵が犯行グループの主犯格であることが判明した麻薬密輸事件では、元米軍属の2人が麻薬取締法違反などの罪に問われ、先月27日の初公判で、いずれも罪を認めて結審した。被告の1人は、かつてビンセンスの乗員で、元米兵と面識があったことを認めている。
県警などによると、元米兵は、基地内部の顔見知りに声をかけては、密輸を繰り返し、昨年暮れ以降、米国で流行しているMDMAと覚せい剤や麻酔薬「ケタミン」の混合剤など、少なくとも10万錠以上を密輸していたとみられている。
こうした麻薬の流通ルートについては未解明だが、2被告は県警の調べに対し、「(元米兵は)東京・六本木の外国人などに売っていた」と供述しており、日米の捜査担当者らは、「事件の全容解明には、元米兵の身柄引き渡しが不可欠」と指摘している。
(2004/11/13/14:34 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041113i105.htm