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国産牛肉買い上げ事業をめぐる牛肉偽装事件で、愛知県警などに逮捕された名古屋市の食肉卸「フジチク」元社長・藤村芳治容疑者(62)が、架空の買い上げ申請について「農水省の担当幹部らに打ち明け、申請の取り下げを申し出たが、断られた」と周囲に話していることが8日、関係者の証言でわかった。
当時の農水省の担当幹部らは全面否定している。
調べによると、同社グループの3社・1団体は2001年10月から同12月にかけて、全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)を通じて計1221トンを申請した。この中には、在庫量を少なくとも200トン以上水増しした架空申請も含まれていたとされる。
関係者によると、藤村容疑者が架空申請の事実を打ち明けたとしているのは、牛肉偽装事件が相次いで発覚した後の2002年秋ごろ。担当幹部から「それは困る」との発言があった、とも話しているという。
(2004/11/9/03:11 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041109ic01.htm