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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041029-00000046-mai-soci
群馬県大胡町(おおごまち)で02年7月に県立高校1年生だった女子高生(当時16歳)が連れ去られ殺害された事件で、殺人罪などに問われた無職、坂本正人被告(38)に対する控訴審判決が29日、東京高裁であった。白木勇裁判長は無期懲役を言い渡した1審・前橋地裁判決(03年10月)を破棄し、坂本被告に死刑を言い渡した。白木裁判長は「動機は身勝手で殺害方法は残忍極まりない。(殺害後に)親に身代金を要求する時も笑いながら話すなど、卑劣極まりない」と厳しく指摘した。
検察側が死刑を求めて控訴していた。「量刑不当」として控訴していた坂本被告本人も、控訴審の公判中に「死刑じゃなかったんで、刑が軽すぎると思ったから」と控訴理由を述べていた。
判決では、坂本被告は02年7月、帰宅途中の女子高生を車に押し込んで連れ去り、同県宮城村の山林で暴行したうえ絞殺。その後、身代金を用意するよう女子高生の自宅に電話し、23万円を受け取るなどした。坂本被告は、逃げた前妻らが児童相談所にいると思い込み、女子高生を人質にして児童相談所から前妻らを取り戻そうとしたのが動機だったとされる。
1審判決は、一連の犯行を「計画的でない」としたが、高裁は「殺害後にすぐに身代金を要求するなど計画的でないことを過大視することはできない」と判断した。
判決後、女子高生の父親は「控訴審で死刑が下されると信じていた。罪を償う意識のない者に、死刑以外の刑罰はない。確定するまで気持ちが張り詰めた状態が続くと思う」と話した。
被告の弁護人は「被告人の意思は確認していないが、私としては上告したい」と語った。
この事件では1審段階で検察側が、死刑を求める約7万6000人の署名付き嘆願書を提出。1審の判決で裁判長が「大胆、卑劣で、被害者の無念は察するに余りある」としながら、判決言い渡し後、傍聴席の遺族に「国家として死刑判決を出すことは大変なことです。納得できないと思いますが、そういうことです」と異例の釈明を行っていた。【井崎憲、杉本修作】
(毎日新聞) - 10月29日12時47分更新