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MSの無料スパイウェア対策ソフトを推奨できない理由【ITmediaニュース】このソフト自体がスパイウェアらしい
http://www.asyura2.com/0411/it07/msg/285.html
投稿者 名無しB 日時 2005 年 1 月 22 日 23:16:24:0lJ1dbid3G/dc
 

(回答先: マイクロソフト製アンチスパイウエアーのベータ版 投稿者 現在無色 日時 2005 年 1 月 09 日 23:46:33)

http://www.itmedia.co.jp/
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0501/17/news085.html
-------------------------------------------------------------------引用始め
[WSJ]MSの無料スパイウェア対策ソフトを推奨できない理由

2005/01/17 23:11 更新

ついにMicrosoftからスパイウェア対策ソフトが提供開始された。しかし、
このβ版には幾つか大きな問題がある。

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 米Microsoftは1月6日、ウイルスやスパイウェアその他のセキュリティの脅威から
ユーザーを守る無料ソフトの配布を開始した。同社のWindowsはここ数年、そうした
セキュリティ問題に悩まされいる。

 同社が発表したのは、スパイウェアを遮断し、検出し、削除するように設計された
無料ソフトのβ版で、無料のウイルス対策ソフトも後日リリースされる予定だ。

 残念ながら、Microsoftの初めての無料セキュリティソフトには、幾つか深刻な問題点がある。
私は「Microsoft AntiSpyware」とシンプルに名付けられたこのスパイウェア対策ソフトを
テストしてみたが、現状では、私のお気に入りの主力サードパーティー製スパイウェア対策ソフト、
WebrootのSpy Sweeperの方がお勧めできる。もちろん、Microsoftの新しいスパイウェア対策ソフトは
まだ完成品ではない。Microsoftは2004年12月、小さなソフト会社を買収した際このソフトを
入手したばかりで、β版リリース前の調整のために同社のエンジニアに与えられた時間は、
わずか数週間だった。同社はβ版ユーザーからのフィードバックに基づいてソフトの問題点を
解決していくと主張しており、私もその言葉を信じる。だが、この最初のリリースの問題点には、
幾つか非常に気掛かりなものがある。Microsoftがこのセキュリティソフトを巧妙に利用して、
競合他社を押しのけて自社製品を宣伝しているように見えるのだ。

 詳しい説明に入る前に、悪質なソフトなどのPCへの侵入からコンシューマーを守るMicrosoftの
役割について、私の考えを述べておく。Microsoftはセキュリティソフト事業に参入すべきではない
と言う批評家もいる。サードパーティーのセキュリティベンダーとの競争で、Windowsによる独占と
いう立場を不当に利用する恐れがあるからだ。しかし私は、たとえ他社から販売されているアドオン
ソフトと競合することになっても、MicrosoftがWindowsにコアとなる機能を追加することは、
根本的には間違いではないと考えている。そして、セキュリティはコアな機能だ。Windowsユーザー、
それも特にコンシューマーやITスタッフのいない小規模な会社を守る必要性は、独占禁止への配慮
より重要だと私は考える。

 www.microsoft.com/downloads/からダウンロードできるMicrosoft AntiSpyware(英語版)の
ユーザーインタフェースは、すっきりしていて分かりやすい。Spy Sweeper同様、バックグラウンドで
作動し、さまざまなスパイウェアの侵入を防ぐ。定期的に自動でPCをスキャンし、スパイウェアを
検出して除去することもできる。ソフトは使いやすかったが、ダウンロードするのがやや面倒だった。
Microsoftが、ダウンロードする人のWindowsが不正コピーではないことを確認するために、Windowsの
シリアルナンバーを記入させようとするからだ。このステップを省いてもソフトはダウンロードできるが、
その場合、ダウンロードのオプションに注意を払わなければならない。

 このソフトには、5分間の短いバージョンと、私のテスト用PCで約30分かかったバージョンの、
2通りのスキャン方法がある。しかし両方とも、Spy Sweeperが検出したスパイウェアを見逃した。
Microsoftは特に「トラッキングクッキー」を見逃した。
これは、通常ユーザーが知らぬ間に、あるいは
ユーザーの許諾を得ずにWeb企業によってPCに書き込まれ、ユーザーのオンラインでの行動を監視する
小さなファイル。Microsoftのソフトがトラッキングクッキーを探さないのは意図的なことだ。ショッピング
サイトのログイン情報など、合法的なクッキーが不当にスパイウェアのレッテルを貼られてしまうのを
心配しているという。同社は、将来的にはトラッキングクッキー検出機能を追加すると約束している。

 さらにまずいのは、このソフトがもう1つのスパイウェア問題――Webブラウザのホームページと
検索ページの乗っ取り――を扱うやり方だ。これは、スパイウェアのテクニックの1つで、Webブラウザの
ホームページと検索ページがスパイウェア会社が選んだページに置き換えられ、ユーザーが選んだものに
戻すのがほとんど不可能になるというもの。

 Spy Sweeperなどのソフトがこの問題に対処する通常の方法では、ページの変更を検出し、ユーザーの
選んだページに戻す。しかし、Microsoftのソフトは、スパイウェアが変更したページを、自社で運営する
オンラインサービスであるMSNのホームページと検索ページに置き換えようとする。これではスパイウェア
作者の強引なやり口と同じようなものだ。

 Microsoftは、MSNへユーザーを誘導しようとしているわけではないと主張する。ユーザー自身が選んだ
ホームページと検索ページが“セキュアである”とは限らないので、セキュアであるのが分かっているサイト、
つまり自社のMSNのホームページと検索ページに置き換える設定にしているという。しかしこれは、Microsoft
ではなくユーザーの選択が優先されるべきだ。それだけではない。Microsoft AntiSpywareは、ライバルの
WebブラウザFirefoxのユーザーをホームページと検索ページの乗っ取りから守るためには何もしない。
このソフトが検出して訂正するのは、自社のInternet Explorer(IE)の乗っ取りだけなのだ。Microsoftは、
“最多数の顧客”に影響を与える事柄に集中しており、ほとんどのユーザーはIEを使っているとしている。
しかし、これもMicrosoft製品のえこひいきじみている。

 Microsoftは、ホームページ置き換え機能は最終的には、ユーザーの設定を確認する形となり、MSNのページに
置き換えるのはやめるとしている。また、将来のリリースでは、乗っ取りには別の方法で対処し、Firefoxにも
対応するようソフトの動作を変更するという。MicrosoftがついにWindows PCを守るユーザーツールを提供する
のはいいことだ。しかし、さらに改善する必要があるし、セキュリティを自社製品の宣伝や優遇の道具にするような
考えは避けなければならない。

[Walter S. Mossberg,The Wall Street Journal]

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この記事はダウ・ジョーンズとの契約の下でソフトバンク・アイティメディアが翻訳したものです。
翻訳責任はソフトバンク・アイティメディアにあります。
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