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01/05 16:50 目の動きでパソコン操作 瞳孔マウスの実用化目指す
視線の動きやまぶたの開閉でパソコンのカーソルを自在に操作す
る「瞳孔マウス」を静岡大学工学部(静岡県浜松市)の海老沢嘉伸
(えびさわ・よしのぶ)教授が開発、実用化に取り組んでいる。重
度の身体障害者らへの活用が期待され、既に「使ってみたい」との
声も寄せられている。
瞳孔マウスは、目に入った光が網膜で乱反射し、その一部が光源
の方向に戻る性質を利用。発光ダイオード(LED)を取り付けた
小型ビデオカメラをパソコン脇に設置し、目に見えない近赤外光を
当てながら使用者の顔を撮影することで瞳孔の位置を検出する。
瞳孔の動きが画面上のカーソル移動に対応し、ウインクのように
片方の目をつぶることで左右のクリックやドラッグ操作が可能にな
る。
実際に体験してみると、カーソルが見る方向へと滑らかに動き、
魔法のよう。眼球だけでなく顔全体を動かすなどのコツはあるが、
頭部にセンサー類を取り付ける従来の方法と違って、パソコンに向
かうだけですぐ使える。両目を同時に閉じる通常のまばたきや眼鏡
の反射は影響しない。
海老沢教授は「システム自体は低コスト。身障者支援のほかにも
、工場の生産ラインで両手がふさがった状態でのパソコン操作など
、さまざまな分野に応用できる」と話している。
20050105 1650
[2005-01-05-16:50]