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「夕刊 讀賣新聞」2004年(平成16年)12月25日の第9面から貼り付けます。
http://www.yomiuri.co.jp
(貼り付け開始)
デジタルUSA
「RTTP」で速さと安さ実現
今年の米国金融市場は、原油相場の急騰や秋以降の円高・ドル安など、例年以上に激動に見舞われた。経済担当の特派員として市場の動きを追う中で、インターネットのありがたみを感じた。
従来、金融市場の値動きをリアルタイムで把握するには、職場に設置されている英ロイターや米ブルームバーグなど金融情報提供会社の専用端末が必要だった。インターネットで流れている情報は表示が数分遅れだったり、一秒刻みでなかったりするなど取材で使うには不備が多く、自宅や出張先でパソコンを使って市場の動きをカバーするのは難しかった。
ところが、最近、ネットでリアルタイムにデータを提供する業者が台頭し、専用端末なしでも十分対応できるようになった。価格もネットサービスは月額3万円以下で、専用端末(月額十数万円)よりも格段に安い。
こうした新サービスを可能にしたのは、「RTTP」(リアル・タイム・テキスト・プロトコル)と呼ばれるインターネット技術だ。従来のサービスは、金融機関や市場運営者が別々の様式で入力していたデータを情報提供会社が統合し、配信していたが、RTTPを使えば自動的に様式を統合してくれるため、ネット上で瞬時にデータを表示できる。ポール・カプリン氏という英国の元ロックアーティストがこの技術に目をつけ、九〇年代末にサービス化したのが先駆けだ。
カプリン氏が創業したカプリン・システムズ社などは、安価な金融ネットサービスを武器に急成長している。九〇年代、市場に直結した専用線と専用端末によって、金融メディア界で勢力を急拡大したロイターやブルームバーグにとっては大きな脅威だろう。ネット社会の環境変化の速さを改めて感じる。(ニューヨーク 小山守生) *月1回掲載
(貼り付け終了)