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【中国通信事情】上海のネット・カフェで最も人気があるサービスとは
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20041220/154079/
Net-Binは上海に9カ所の店舗を持つインターネット・カフェ・チェーン。3万5000会員を抱え,2005年末までに20〜30店舗まで拡大する計画。ビン・ゾウ社長(写真1)にサービスの概要と中国のインターネット事情を聞いた。(聞き手は松本 敏明=日経コミュニケーション)
−−現在の収益はどこで上げているか。
現在はインターネット・カフェを利用するユーザーからの利用料が売り上げの大きな部分を占めている。利用料は1時間で5元(65円程度)で,会員証を作る際に20元(260円程度)である。今後はその割合を3分の1程度に引き下げ,残りの3分の2は付加価値サービスで稼ぐようにしたい。具体的にはオンライン・チケットや電子決済の手数料,ディジタル写真プリントの宅配や実店舗を使った商品販売などだ。
−−ユーザー情報はどう管理しているか。
まず会員になるには18歳以上という条件がある。中国では16歳以上の個人にIDカードが渡されるが,会員証を作る時点でこのIDカードでユーザーをチェックする。登録時のデータは警察で保管する。
−−犯罪を防ぐためどのユーザーが何を見たかという管理はしているのか。
Net-Bin自身は管理していない。しかし犯罪などイザというときに,警察がアクセス・ログ情報を閲覧できる体制を敷いている可能性がある。
−−ユーザーが見られないコンテンツはあるのか。
Net-Bin自身はフィルタリングをかけていないが,インターネット接続サービスを提供しているるチャイナ・テレコムが,アクセスしてはいけないサイトをドメイン・レベルではじいている。
−−なぜユーザーは自宅からではなく,インターネット・カフェを利用するのか。
写真2 オンライン・ゲームに熱中する中国の若者
回線は光ファイバを何本か引いている。中国では家庭にADSL(asymmetric digital subscriber line)によるブロードバンドが普及し始めているが,それでも家庭よりも高速に利用できる(上海居住者によると,ADSLは月130元程度で利用できるが,実効速度は512kビット/秒程度という)。パソコンの性能も違う。我々のパソコンは1年で新モデルに入れ替える。数年単位でしか置き換えない家庭のパソコンに比べて,グラフィックスなどの性能が良い。
−−はやっているコンテンツは。
7〜8割のユーザーはオンライン・ゲームを楽しんでいる。韓国からのオンライン・ゲームが人気であり,対戦型ゲームのユーザーも多い