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(回答先: Re: ディズニー、Blu-ray Discを支持【CNETJapan】 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 12 月 10 日 07:12:37)
ハイビジョン対応の次世代DVD(デジタル多用途ディスク)をめぐる規格争いで、米ウォルト・ディズニーが8日、ソニーや松下電器産業などが推進する「ブルーレイディスク(BD)」への支持を表明したことで、普及のカギを握る米ハリウッドの大手映画会社は、BD規格と東芝・NECなどの「HDDVD」規格とに真っ二つに分かれた。両陣営の形勢はほぼ互角で、このまま規格が二分すれば、かつてのビデオ規格の「VHS対ベータ」のように互換性がないままソフトや機器が販売されることになる。消費者の利便性が置き去りになり、市場全体が伸び悩む危険性もあり、課題は多い。【野原大輔】
◆互換性なし
ワーナー・ブラザーズなど4社が11月に支持を表明したHDDVD陣営の東芝は「規格統一の流れはできた」と自信をのぞかせた。しかし、今回のディズニーの意思表明で、BDとHDDVDを支持している映画会社の米国内DVDソフトシェアの合計は、それぞれ45%前後とほぼきっ抗する形になった。
BDとHDDVDは物理的な構造が異なり、互換性はない。例えば、人気映画「ハリー・ポッター」(ワーナー)と「ファインディング・ニモ」(ディズニー)を見ようとしても、配給会社が支持する規格が異なれば、一つのプレーヤーでは双方のソフトを見られない可能性がある。
◆消費者置き去り
ある家電量販店の担当者は「限られたソフトしか再生できなければ支持を得られず、消費者は積極的に買ってくれないのではないか」と過熱する規格争いに首をひねる。
二つの規格に同時に対応する次世代DVDプレーヤーの製造も技術的には可能といわれるが、「コスト的に現実的ではない」(大手メーカー)。消費者が「高い買い物をしても不便」と判断すれば、メーカー側が期待するほど現行のDVDから消費者が移行せず、次世代DVD市場全体が伸び悩む可能性もある。
また、次世代DVDはパソコンなどの記録媒体としても期待されるが、規格が分かれればデータのやり取りに支障が出る。「両規格が切磋琢磨(せっさたくま)してより良い製品が出る」(東芝)とメーカーは説明するが、消費者利益が損なわれるのは確実だ。「分裂はそれぞれの技術にこだわりすぎた結果だ」(家電量販店)との批判も上がっている。
◆先行き不透明
ただ、陣営参加を表明する映画会社も「反対陣営の規格では一切、ソフトを販売しない」という排他的な決定ではないため、陣営の区分けは、なお流動的な要素が残る。両陣営は相手側に流れた映画会社に対する働きかけを引き続き続けているという。
部品メーカーなど関連業界も慎重だ。関連技術は複雑で、両方の規格の開発に手を出せばコスト負担が重すぎ、「とりあえず旗幟(きし)を鮮明にせず、模様を眺める企業は多い」(大手メーカー)状況が続く。
【次世代DVD】DVDで使われる赤色レーザーを波長の短い青色レーザーにすることで、ハイビジョン放送など大容量・高画質映像の録画再生に適した光ディスク。「ブルーレイディスク(BD)」と「HDDVD」の二つの規格がある。現行DVDの容量4.7ギガバイト(1層式)に対し、HDDVDは約15ギガ、BDは約25ギガと容量が大きく、技術的には層を8層まで増やしてハイビジョン放送の20時間録画も可能。HDDVDはDVDと同じディスク構造を採用しているのが特徴で、メーカーは安価で販売できる利点を強調している。
12月10日10時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041210-00000014-maip-bus_all