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(回答先: Re: 賛成・・・ 投稿者 Petronius 日時 2005 年 4 月 01 日 10:28:07)
Petroniusさん、はじめまして、横レスにて失礼します。
日本の鷹さんよりは分析的な思考ができ、かつ言語操作能力が高い御方であるとお見受けします。
ところで、簡単に敵を設定する二項対立の図式に嵌っていることこそ、アングロサクソン流儀の思考形式の災禍を被っている証ではないでしょうか。聡明なるPetroniusさんならば、私が日本の鷹さんに働きかけている主旨が自己の思惟過程の対象化であることが理解できる筈です。
＞いつ何がおきるか分からないから個人個人は保険に入り国家は保険の代わりに防衛力を整備しているのです。
Securityの通念は基本的にはその通りです。しかし、護るべき利益が何たるかと利益拡張の範囲の設定が問題になります。保険は個人的事象に限定されますが、防衛は他者との関係性がParameterとして加えられる、つまり警備保障の概念に近いものですし、さらに利益に絡む相克状態が発生する場合には概念の拡大解釈を含むのが通例です。この問題を正確に理解するためにも、第一に護るべきは誰の利益なのか実体を把握することなのですが、どうも日本人はこのところを蔑ろにしがちです。それが情緒論に走る原因にもなっていると想われます。その点、英国人（私が知っている限りでの）は個人の利益と国家の利益との整合性について深く考え、時には理性的で合理的な判断をする習慣が身についているようです。
＞Naronguchiさんも世間知らずの日本人が外国でどんなに馬鹿にされどんなに食い物にされているかはよく御存知でしょう・・・
日本人が軽んじられるのは、ゲーム感覚とまで云わないまでも物事を相対化して思考することができないストイックな一面です。それを指して世間知らずと云うならば、経験上からも私も同感です。けれども、表面上の批判は他所に日本人のModestyは多くの外国人からきちんと評価されてもいますので、徒に自己憐憫になることはありません。
遺憾ながら、今のところ米国（ヤクザのボス）の防衛構想に倣ってアジアを眺めているというのが日本（代頭？）の立場です。しかし、中国や韓国や北朝鮮、そして米国のことを、日本政府や我々日本人はどれ程知っているのでしょうか。敵国を想定することは簡単ですが、それ以上に官民共に諸外国の事情・国柄を正確に把握することこそ重要な当為と言えるでしょう。それには、先ずは日本がアングロサクソン・アメリカンの称揚する二項対立の図式に組み込まれている現実とその中で敵国を設定することの本質的な意味を覚るべきだと考えます。
また、会いましょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。