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http://www.yomiuri.co.jp/
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050327it02.htm
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三菱ふそう、ウソ“卒業”できず…隠ぺい再発
三菱ふそうトラック・バスを舞台にした「欠陥隠し」発覚から1年が過ぎた――。
同社は、すでに再発防止策を国土交通省に提出。3月末には弁護士による社内調査を公表し、
晴れて問題企業を“卒業”の見込みだった。ところが、25日に新たな欠陥隠しが発覚し、国交省の
怒りが再燃。過去の「ウミ」を出し切れないまま、三菱ふそうはいまだ、長く暗いトンネルから
抜け出せないままだ。
「これで留年は確実。再発防止の誓いは何だったのか」。国交省幹部が吐き捨てるように語るのは、
再生を誓ったはずの三菱ふそうの体質が、実はまったく変わっていなかったからだ。
問題となった大型トラックのサスペンション部品欠陥は、昨年9月のリコール(回収、無償交換)
届け出後も車両火災などの事故・不具合が25件発生していたが、三菱ふそうは、国交省に
事故の多発を伏せ、ユーザーへの注意喚起すら行っていなかった。
三菱ふそうでは、「原因究明はしており、結果的に対策が遅れただけ」と弁明するが、この言い分は
欠陥を隠し対策を怠り、最終的に死者を出したクラッチ部品欠陥、車軸部品前輪ハブ欠陥の際と
全く同じだった。過去の一連の欠陥隠しで、三菱ふそうが事故件数を大幅に間引きしたことについて、
国交省は再調査を指示していた。ところが、25日に会見した三菱ふそう幹部は、「調べたがわからなかった」
と繰り返した。過去のヤミ改修の実態も調査対象だったが、「今となってはわからない」と語るばかりだ。
こうした姿勢は、系列販売店に対しても同じだった。欠陥が原因で起きた事故・不具合について、
販売店が本社に報告する「商品情報連絡書(PQR)」には、過去20年近くにわたって、顧客からの
激しい抗議に困り果てた販売店の、悲鳴に近い言葉が残されている。
「人身事故につながりかねない」「対策が遅れるほど販売店を窮地に陥れる」
三菱ふそうではこうしたPQRの内容を、「会社からリコール対策費欲しさに大げさに書く」とまともに
取り合ってこなかった。欠陥隠しの再発で、国交省の担当部局には今や無力感すら漂っている。
再び死傷者が出るような重大事故が起きれば、国の監督責任が問われかねず、ある幹部は、
「結局、1年かけてわかったことは、『やはりダメだった』ということだけ」と疲れ切った様子で語った。
(2005/3/27/09:10 読売新聞 無断転載禁止)
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