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ネット掲示板「2ちゃんねる」で昨年話題沸騰した実話の純愛物語「電車男」が、映画化されることが6日、分かった。オタクの男性が、女性と交際するために助けを求めて始まったネット上のやりとりが、愛好者の間で「切ない」「泣けた」と評判になり、書籍版「電車男」(新潮社)は売り上げ52万部のベストセラーになった。東宝が映画化権を獲得。主役の「電車男」「エルメス」ら出演者は未定。4月から撮影を開始し、6月に公開の予定だ。
若者を中心に昨年大きな話題となった「電車男」だけに、映画化をめぐっては各映画会社の間で激しい争奪戦が展開された。その結果「世界の中心で、愛をさけぶ」「いま、会いにゆきます」など、純愛ブームの火付け役となった東宝が獲得した。ネット小説の映画化は例があるが、掲示板のやりとりの映画化は前代未聞のことだ。メガホンは、映画「ホワイトアウト」「笑の大学」などで助監督を務めた村上正典氏(40)がとる。これが初監督。
主役の「電車男」と、彼が恋する女性「エルメス」の配役は現在、選考中だ。2人とも実在の人物とされるが、ネット上では簡単な容姿など人物像を文章で表現しただけで、現在も素顔はなぞ。だれが演じるか、注目が集まりそうだ。関係者は「純愛の要素を含むラブコメディーになりそう」と話している。
物語は、昨年3月に交際経験がない「秋葉系オタク」の青年が、電車内で酔っぱらいにからまれた女性を助けたことを書き込んだことから始まった。恋を成就しようと悩む青年が、投稿者からの熱いアドバイスを受けながら、女性との距離を縮めていく。ネットならではのリアルな恋愛の進行が口コミで話題になり、アクセスが殺到した。
ネット上のやりとりは昨年5月に終了したが、昨年10月には「著者・中野独人」として書籍化され、現在52万5000部のベストセラー。出版各社がコミック化し、3月には朗読劇にもなる予定だ。これら漫画化、映像化などで発生する原作使用料は、新潟県中越地震被災者に全額寄付されることになっている。
だれも予想できない広がりをみせた掲示板の物語。どんな映像になるのか、興味はつきない。
(日刊スポーツ) - 2月7日9時28分更新