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韓流お見合い 海を越えた「ヨン様」探し
http://mytown.asahi.com/tokyo/news01.asp?c=14&kiji=255
文・写真 高橋 福子
韓流ブームが「日韓お見合いパーティー」にまで行き着いていた。韓国人のパートナーを探して海を渡り、参加費１万円を払ってパーティーに出る日本人女性たちがいると知り、記者も参加。３１年間の人生で初のお見合いだった。
１０月２３日夕、ソウル市内の高級ホテル３０階。「冬のソナタ」の主題歌が流れる。五つの円卓を２０〜４０代の男女３１人が囲んだ。うち１３人が日本人女性、１４人が韓国人男性。互いに「韓国人男性は男らしく、愛情表現がストレート」「日本人女性は優しく、礼儀正しい」との印象を抱いているのに驚いた。
自己紹介が始まった。臆（おく）する様子がない男性陣に対し、女性陣は控えめ。日韓のマスコミ８社が取り囲む中、会場は身の置きどころに困るような熱気に包まれた。
企画したのは日韓専門の結婚情報会社「楽園コリア」。ソウルに本社、埼玉県川口市に支店を置き、昨年末に事業を本格化した。池（ジ）漢鎮（ハンジン）社長（４０）によると、ホームページにぺ・ヨンジュン情報を載せたところ会員が急増。今年１月に２人だった日本人女性が１０月現在で約１８００人に。韓国人男性の会員も増加した。「日韓の結婚といえば、日本人男性と韓国人女性の組み合わせだった。ぺ・ヨンジュン様様」。通常のお見合いをした約８０組中５５組が交際中というが結婚した例は確認されていない。
食事の後、おしゃべりタイムが始まった。相手１人につき制限時間５分では、通訳を介して名前や職業などを伝えるのがやっと。１０種類以上の資格証明書を矢継ぎ早に示す男性もいた。５、６人目で集中力が欠け、朦朧（もうろう）としてきた。
終わった、と安心した途端、「女性は前に並んで下さい」。男性が気に入った女性に告白するという。どこかに隠れたかった。力の入らぬ足で前に進んだ。２人から告白されたが、差し出されたバラを受け取る勇気はなかった。
その場でのカップル成立は０（ゼロ）だったが、福岡県の看護師（２６）が、取材に来ていたヨン様似の地元テレビ局カメラマンにアタック。電話番号をゲットしていた。パーティー後、都内のインテリア会社勤務の３０代女性は「みんながヨン様ではない。幻想を持ち続けずに済んだだけでも収穫です」。
都内の会社員女性（３２）はパーティーでは告白を断ったが、後で気に入った男性２人に連絡先を伝えていた。パーティーの２週間前、同社を通じて別にお見合いした歯科医と証券マンとも連絡を取り、どうするか思い悩む毎日だ。「自分の年齢を考えると最後の機会かもしれないので切実なんです」
参加しただけで精いっぱいの私に、まねはできそうもなく、言葉の問題以前に向いてないと思い知ったのだった。
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◇プロの視点
日本国内の結婚情報サービス「Ｏ‐ｎｅｔ」「サンマリエ」、韓国の「ＤＵＯ」をそれぞれ展開する大手３社には、韓国人男性の紹介に対する要望はないという。韓流ブームが結婚相手探しには直結していないとみる。国内２社は「本当に結婚を望むならば、家父長制など韓国文化を理解することが大切」と指摘。情報会社選びでは、公的な独身証明書の確認や契約書交付、個人情報保護などへの取り組みをチェックするよう助言する。
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。