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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000015-maip-soci
「冬のソナタ」のロケ地には連日多くの夢見る日本人女性が訪れてにぎわいを見せている。中でも主人公のチュンサンとユジンがデートをした春川(チュンチョン)市の南怡(ナミ)島(ソム)にあるメタセコイアの並木道は「冬ソナ」ファンのあこがれの場所。
長崎市から友人と訪れた結城直子さん(42)は「ドラマを見なければ、私はここには来なかった。韓国にも興味を持たなかったかもしれない」と感慨深げに話した。
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韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」のファンは、家庭中心に生きてきた女性が多く、今の生活に満足しながらさらに前向きに生きようとしている−−。こんな分析が東京大大学院の林香里助教授(41)=メディア研究=の調査で明らかになった。社会現象になったブームは今も続くが、林助教授は「社会の要請に応えて生きてきた女性が、ドラマを見て新たな自分を見つけようとしているのでは」と話している。
林助教授は今春、ドイツでの社会学研究から帰国して冬ソナ現象に直面した。「どんな女性が夢中になっているのか」を解明しようと韓国人の金相美助手と調査分析を実施。今年9月に東京都内で開かれた「冬ソナ」のテーマソングなどのコンサートに集まったファンのうち830人からアンケートで回答を得た。
それによると、女性が93%で、平均年齢は47歳。40代以上が74%を占めた。既婚者は79%で、「冬ソナの何が良いか」には、出演者や映像、ストーリーなどの回答で偏りがなかった。また、現在の生活には62%が満足、と答えた。
アンケートとは別に、インターネットのサイトなどから、ファンが何を感じているかも調べた。ドラマを見た感想は、「親の介護に疲れているが女性の生き方を改めて考えた」「育児に追われているが自分らしい生き方を見詰めるきっかけになった」などそれぞれの家庭事情などとともに記されていた。また、「家族を愛する気持ちが強まった」「韓国語を習ったり、新しいことに挑戦する勇気が出た」と前向きの気持ちを表現したものが多かったという。
林助教授は「ファンの多くは、自分を抑えて子供や夫、親のことを考えることを世間にも期待されてきた世代」と分析。「自分を貫く生き方をしてこなかった女性が、冬ソナの主人公のいちずな姿に共感しているようだ」と話している。
女性が「ハマる」理由の分析はさまざまだ。世界中の女性を引きつけるロマンス小説を出し続けている「ハーレクイン」の日本語版編集長の山田敬子さんは「仕事を持っている女性も専業主婦もストレスにさらされている。冬ソナを見て泣くことで心を浄化しているのではないか」と言う。
NHKテレビでハングル講座の講師を務める東海大の小倉紀蔵助教授は「30代までの女性を対象に作られている日本の恋愛ドラマには、冬ソナファンの女性層が感情移入できるものがない」と指摘。「若いころに純粋な恋愛ドラマに浸っていた年齢層が、何十年ぶりにのめり込むことができるドラマに出会ったことが大きい」と話している。
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今年の社会現象になった「冬ソナ」。関連書籍の出版や韓国旅行ブームなどで日韓合わせて2300億円もの経済効果をもたらしたとの試算もある。ファンの心模様や新たな日韓交流の礎として期待する声を追う。
【澤圭一郎】
<冬のソナタ>
韓国で02年1〜3月に全20回にわたって放送された。家族の反対、恋敵による妨害など苦難を乗り越え、初恋を実らせる純愛ドラマ。03年4月にNHK−BSで、今年4月には地上波でも放映された。深夜の放送にもかかわらず、最終回には20.6%(関東地区)の高視聴率を記録した。
(毎日新聞) - 12月20日17時56分更新
写真:
チュンサンとユジンがデートをした南怡島のメタセコイアの並木で記念撮影をする観光客=韓国春川市で、山下浩一写す
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