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サッカー06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会アジア最終予選で日本と北朝鮮が対戦することになった。アウエーは6月8日、人工芝の金日成(キムイルソン)競技場(平壌)で行われる。国交のない国での試合、サポーターの応援はどうなるのか。【本橋由紀】
●多い不安要素
選手らは直前の6月3日に行われるバーレーン戦から、そのままチャーター機で北朝鮮に向かうことになる。日本サッカー協会(JFA)の平田竹男専務理事は9日の抽選会から帰国した直後、「宿泊先など不安要素は多い」と話した。指定されるホテルは実際宿泊所として使えるか、慣れない人工芝対策は、練習場の環境は−−など不明なことが多い。
JFAでは14日に小倉純二副会長を委員長に「W杯予選対策委員会」の第1回会合を開いた。今後、宿舎や国内外の移動、コックや食材も含めた食事などの後方支援について協議する。
しかし、日本側ではどうにもならない不安もある。ナイター照明やテレビの映像発信のための電力確保、スポンサーの看板の設置などで、当面1月にアジア・サッカー連盟(AFC)が北朝鮮を視察し、環境を整えるのを待つことになるという。
85年に北朝鮮で試合をした経験のある解説者の松木安太郎さんは「我々のころより両国の状況はシビアで、対日本になれば相手も必死だろう。だが、今の選手は中国でのアジア杯も経ており、普通にプレーできるのではないか。サポーターなどグラウンド外の方が大変だろう」と話す。
●応援ツアー
アウエーでの北朝鮮戦で本大会出場が決定する可能性もある。サポーターにとっては見逃せない試合で、1次予選のアウエー3試合のうち2試合を観戦した大学生の石橋力さん(21)は「いつも一緒に行くメンバーと北朝鮮にも行く」と前向きだ。
こうしたサポーターの動きを受け、北朝鮮への観光ツアーを手がけるKACツーリスト(東京都台東区)は北朝鮮への応援ツアーを計画している。2−3泊、国際列車利用のコースも予定しているが、宿泊先、入場券の手配を確認中だ。「通常の6月の北朝鮮ツアーは3泊4で20万円前後だが、金額は未定」と担当者は説明する。2月に行われる日本での北朝鮮戦までにはめどをつけるという。
ただ、直行便がないため、中国、ロシア、韓国などを経由すれば片道6時間ほどの強行軍になる可能性もある。
●安全の保障は
一方、JTB広報室は「大使館も領事館もない国で、お客様の安全を保障できない」とツアーを計画する予定はない。そもそもサポーターにビザは下りるのか。外務省は調査を始めたが、「トラブルに巻き込まれても通常の邦人保護はできない」(担当者)と話す。
また、NPO「日本サポーター協会」の浅野智嗣理事長(47)も「現地のリスクに関しては自己責任だと思っている」と話す。政治とスポーツは別とはいえ、拉致問題による経済制裁論が強まる中、さまざまな意味で見逃せない試合になりそうだ。
毎日新聞 2004年12月18日 12時37分
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/news/20041218k0000e050059000c.html