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銀行の偽造キャッシュカードによる不正引き出し問題で、みずほ銀行は15日、偽造が困難なICキャッシュカードへの全面移行を3月7日に開始し、9月末までカード発行手数料を無料にすると発表した。3月7日以降に発行するキャッシュカードは、原則としてすべてICカードとなる。ただし、従来の磁気カード機能も備えており、ICカード未対応のATM(現金自動受払機)でも利用できる。
クレジットカード機能付きキャッシュカードで、取引に応じてポイントがたまる、みずほマイレージクラブカードのICカードは現在も発行手数料は無料だが、現在は通常のICキャッシュカードは1050円の発行手数料が必要だった。併せて、ICカード未対応のATMでは高額の不正引き出しを防止するため、1日の引き出し限度額を現行の500万円から50万円に引き下げる。
一方、東京三菱銀行は15日、偽造カードによる不正引き出しの容疑者検挙の有無にかかわらず、被害者に過失がないと同行が判断した場合は、補償に応じると発表した。同行と今年10月に経営統合するUFJ銀行がすでに打ち出した方針に足並みをそろえたもの。
これまで、被害者の過失の有無の判断は「犯人(容疑者)が逮捕され、犯行手口がある程度解明されること」(大手行幹部)が前提になるとの見解が一般的だった。東京三菱銀は被害者が警察に被害届を出すことを前提に、被害者からの聞き取りや銀行内部の調査を基に、過失がないと判断されれば補償に応じる。
【友田道郎】
(毎日新聞) - 2月15日20時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000086-mai-bus_all