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経常黒字が過去最高
アジア向け輸出好調
財務省が十四日発表した二〇〇四年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年比17・9%増の十八兆五千九百八億円で過去最高となった。
アジア向け輸出が増加し貿易黒字が拡大、米国債の利子受け取りなどで所得収支の黒字額が最高水準になったことが要因。経常黒字はこれまで〇三年が最も多かったが、二年連続で最高を更新した。日本の経常黒字の拡大は、米国の経常赤字悪化と裏腹の関係にあり、一段の内需拡大を迫られそうだ。
経常黒字が最大となったのは、貿易・サービス収支の黒字が十兆千五百六十五億円と21・6%伸びたためだ。中国などアジア向けを中心に輸出が12・3%増の五十八兆三千六十億円となり、貿易黒字が16・7%増の十四兆三千百八億円に急増した。
新型肺炎の影響が薄らぎ海外旅行者の数が増加したため、サービス収支の赤字は6・4%拡大して四兆千五百四十二億円に悪化したが、貿易黒字の拡大幅が上回った。
さらに、米国債の利子の受け取りや株式の配当所得などが増加し、所得収支の黒字は、12・0%増の九兆二千七百三十三億円で過去最高になった。財務省は「経常黒字の増加に伴い対外資産が積み上がっており、所得収支の増加は構造的なもの」と説明、今後も増加傾向が続きそうだ。
経常移転収支は、無償援助や税金の支払いなど、一方的な現金流出の超過で八千三百九十億円の赤字だった。
一方、同時に発表した昨年十二月の経常黒字は前年同月比35・1%増の一兆六千百六十億円だった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050214/eve_____kei_____002.shtml