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経済総合
統合後のシステム、三菱系に一本化 三菱東京・UFJ
10月の経営統合をめざす三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスは4日、預金や融資などの資金取引を管理するコンピューターの基幹システムについて、三菱東京の現行システムに一本化する方針を固めた。UFJが銀行業務の個人取引関連などで自社システムの採用を求めていたが、一本化した方が効率的で、システム障害などの混乱も回避しやすいと判断。UFJの7000億円増資に応じるなど優位な立場の三菱東京が押し切った。
システム統合は、同じ地域にある重複店舗のどちらを残すかや、人員削減の方針に大きく影響するとされる。相手方のシステムに統合される側は、業務の流れも変わるため、職員への負担も増す。統合後の影響力確保も絡んで、両社の綱引きが激化していた。
両社は、グループ全体のシステムを統括する基幹のコンピューターをはじめ、「勘定系」と呼ばれる決済関連のシステムについて、傘下の新商業銀行、新信託銀行ともに三菱東京が使っている日本IBM製のシステムに統合する。
証券代行や年金の制度管理のような信託業務の一部や、個人向け証券業務などはUFJが使う日立製作所製のシステムを採用する方針だ。
システム統合に伴う開発費は合計で2000億円規模の見通し。みずほフィナンシャルグループが02年のシステム統合時に大規模なトラブルを起こしたことなどを踏まえ、顧客に悪影響を出さないように2年間の移行期間を設ける。その間は双方のシステムを併用する。
5日06時08分 経済総合一覧
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