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(回答先: 米貿易赤字、初の6千億ドル突破 (読売新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 11 日 00:15:26)
<米貿易収支>貿易赤字65兆円 3年連続で過去最悪更新
【ワシントン木村旬】米商務省が10日発表した04年の米貿易収支(モノとサービスの取引の合計・季節調整済み)によると、貿易赤字は前年比24.4%増の6177億2500万ドル(約65兆円)に達し、3年連続で過去最悪を更新した。
年間赤字が6000億ドルを突破したのは初めてで、過去最大の財政赤字と合わせた米国の「双子の赤字」は、引き続き世界経済の懸念材料となりそうだ。
最大の赤字相手国は中国で、対中赤字は同30.6%増の1619億7800万ドルと、3年連続で過去最大を更新し、赤字全体の約4分の1を占めた。対日赤字は、同13.9%増の751億9400万ドルで、対中赤字のほぼ半分だった。
04年の米国の輸入額は同16.3%増の1兆7638億6300万ドル。原油高や米国経済の堅調な回復を背景に過去最大となった。一方、輸出額は日本や欧州の景気停滞が響き、同12・3%増の1兆1461億3700万ドルにとどまった。
同時に発表された04年12月の貿易赤字は564億300万ドルで、昨年11月に次いで過去2番目に大きい赤字額だった。
◇対外不均衡の改善 見えない道筋
【ワシントン木村旬】米国の04年の貿易赤字が3年連続で過去最悪を更新したが、原油価格は依然高値圏で推移するなど、対外不均衡を改善する道筋は見えていない。米政府が財政と経常収支の「双子の赤字」削減に取り組む姿勢を強めていることから、市場のドル安圧力はこのところ一服しているが、再燃する懸念はぬぐい切れない。
昨年後半のドル安局面で、スノー米財務長官は「強いドル」を強調しつつも、「通貨の価値は市場が決める」と付け加え、市場は「米国は緩やかなドル安を容認している」と受け止めてきた。貿易赤字を埋める対米投資に支障のないドル安なら、米輸出産業に有利なためだ。
しかし、ドル安が進んでも足元の米国の輸出は大きく伸びず、米政府は「日本と欧州の輸入拡大が必要」と、景気が停滞気味の日欧に成長加速を求めた。先週末の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、日欧は構造改革の推進を約束したが、景気が早急に回復する保証はない。
赤字の原因を米国の貯蓄率の低さに求める声も強い。大型減税で消費を過度に刺激した結果、輸入が増大した、という指摘だ。ブッシュ政権が、年金改革で自分の年金を積み立てる「個人勘定」の創設を提案したのは、貯蓄率を高める狙いもあるが、導入は09年と先で反対論も強い。
米国では、最大の赤字相手の中国への不満が高まっているが、中国はドルに事実上割安に固定している人民元の改革に慎重な態度を崩していない。米産業界などの不満が一段と強まれば、中国との摩擦激化は避けられず、ブッシュ政権が対応に苦慮することも予想される。
(毎日新聞) - 2月10日23時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000162-mai-bus_all