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20億ドル)となっており、このうちおよそ55%が食品、120億ドルがブランドである。
さらに、P&Gシンシナティはインドとブラジルにおけるジレットの強力な事業に便乗することが可能となる。
この2カ国はユニリーバの2大拠点であり、P&Gが近年侵略を果たしてきた国である。
それでも、ユニリーバの株価は28日のロンドン市場で1.5% 高の499.25ペンス(9.42ドル)となった。
ユニリーバが多くの問題に取り組まねばらない状況に追い込まれたことを、投資家がむしろ好感したためだ。
同社に何年も付きまとってきた問題には、肥満体の企業構造、革新性を欠く体質、巨大かつ成長の鈍い食品事業などがある。
ユニリーバは現在、事業の拡大を速めるためにブランドを見直しており、その結果を2月10日に発表する予定となっている。
一方、P&Gはジレット買収発表のまえから、ユニリーバ、コルゲート・パルモリーブ、キンバリー・クラーク、プレーテックスなどに対して締め上げ攻勢を強め、コスト削減、広告予算増加、値引き、画期的新製品などに数十億ドルを費やしてきた。
近年は、クレアロールやウエラAGなどの美容製品事業を買収し、パーソナルケア製品事業に積極的に進出しているが、これは利幅の大きい急成長分野である。
ジレットは、高価なシェービング用新製品を大量生産してきた実績と、30%を大幅に上回る利ざやを誇っているが、この買収により、P&Gは好業績のパーソナルケア製品ポートフォリオに、もう一つの高収益分野を取り込むことになる。
アナリストによれば、ジレット買収による新たなコスト削減で、P&Gは年間10億ドルの余裕資金を加えることになり、新広告キャンペーンに始まって、スキンクリーム新製品、ヘアカラー・キット、ベビーケア製品に至るまで、あらゆる面にこれを注ぎ込むことになるだろうという。
(1月31日付Heard On The Streetより)