インド、リライアンス・インダストリーズ　純利益５２％増に

FujiSankei Business i. 2005/1/24



　インド石油精製・化学製品大手で、同国最大の財閥、リライアンス財閥の旗艦企業リライアンス・インダストリーズの２００４年第３四半期（１０−１２月）の純利益は、国内の石油製品需要の好調な伸びに支えられ、前年同期に比べ５２．１％増の２０９億１０００万ルピー（約５０１億８０００万円）となった。ブルームバーグが報じた。売上高は同４２％増の１７７６億８０００万ルピー（約４２６２億円）だった。

　インドをはじめ、アジア地域全体での自動車市場の拡大や、石油卸売価格の上昇が収益を押し上げた。インド国内における２００４年４−１２月のガソリン価格は前年同期比で４％増、軽油は同５．３％増となっている。リライアンスはインド最大のジャムナガー石油精製所を所有しており、同精製所の２００４年４−１２月の精製量は前年同期比９％増の日量６６万バレルに達した。

　化学製品部門は、プラスチック、ポリエステル製品の需要増などを背景に生産量が増加し、同社の総売上高の４５％を占めるが、原油価格の高騰による原料高で収益率は縮小傾向にある。

　一方、リライアンス・インダストリーズの株価は、同社の会長、副会長の経営方針をめぐる軋轢（あつれき）から下落傾向にある。同社は現在、創業者のディルバイ・アムバニ氏の２人の息子、ムケシュ・アムバニ氏が会長を務め、アニル・アムバニ氏が副会長を務めているが、昨年末から同社の株式買い戻しなどに関する経営方針をめぐり、強い意見の対立がおきたことが影響し、２００４年通期で同社の株価は７％下落した。

　リライアンス財閥はインド最大の財閥で、同社ホームページによると、グループ全体の売り上げは同国の国内総生産の３．５％に匹敵するという。

http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050123201055-EUWIRAPBJS.nwc

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