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クラブツーリズム 旅の仲間ネットワーク化
会員組織を充実/“部活”の場提供
国内外のさまざまな旅行ツアーを企画販売するクラブツーリズム(東京都新宿区、高橋秀夫会長)が、旅の会員組織づくりを活発化させている。ツアー参加者である「旅の友」会員にバラエティーに富むクラブ活動の場を提供しているほか、顧客をスタッフ化して会報を配布するなどユニークなシステムを導入。昨秋からは本社の一角をギャラリーに模様替えし、旅行者向けにツアーの展示会も始めた。今後は、旅をきっかけに築かれたネットワークを途上国支援など社会貢献活動へとつなげたい考えだ。(菅野光章)
本社のある東京・西新宿の新宿アイランドウイングには連日、ツアー会員組織「旅の友」のメンバーたちが足しげく通ってくる。同社のフレンドリースタッフと熱心な顧客会員が中心になって運営するクラブ活動に参加するためだ。
クラブ活動の中身はさまざま。各国の伝統文化に興味を持つ人が集う異文化交流クラブや、音楽、絵画、写真、同人誌発行、ダンス、ゴルフなどバラエティーに富んでいる。現在のクラブ数は二百五十で、所属会員数は延べ三十万人。会費は実費以外は無料で、「旅の友」会員であればだれでも参加できる。
同社は豪華客船をチャーターしたクルーズ旅行中の船内でもクラブのイベントを取り入れるなど、あらゆる機会を“仲間づくり”に割いている。「旅の友」会員は計三百九十万世帯、七百八十万人に上っており、顧客との対話を強めるため、今年は新たにフレンドリースタッフとして正社員を三百人採用する。
会員組織の充実は、顧客の取り込みに絶大な効果を発揮している。同社ではツアー参加経験者への会報の配布に、会員自身が行う「エコースタッフ」制度を設けている。平成五年の第三種郵便物ルールの厳格化を機に組織化した。今では業務委託契約を結んだ九千五百人の「エコーさん」たちが、一人あたり二百−三百会員を対象に会報などの宅配をしている。
「文化・自然・仲間の関係をどう深めるか」をテーマに社会貢献活動にも乗り出し、昨秋からは途上国の世界遺産に関する展示会を始めた。現在、二月二十七日までの予定で二回目のイベント「アンコール王朝展」を開催中。今後は、昨年十二月のインド洋大津波で被災した孤児への支援も視野に入れている。
同社は「顧客自身がスタッフとして事業運営にかかわるスタイルは旅行業界では珍しい。徹底的に手間をかけ、顧客の自主性を尊重するネットワークをさらに強めていきたい」(深谷友美子広報・採用担当部長)と話している。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24kei002.htm