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(回答先: Re: 〜米国のおいしすぎる基軸通貨特権〜機関投資家の見るマーケット (gcams) 投稿者 侠骨 日時 2005 年 1 月 22 日 18:17:50)
http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/
一昨日、厚生労働省は、2002年の世帯ごとのジニ係数が、過去最大の0.4983に達したことを明らかにします。
1999年に比べて、0.0263も上昇しています。中流階級が多いと信じていた日本の世帯に所得格差が、拡大し続けているのです。
昨日紹介した、25%の勝者が75%の所得を独占する社会は、日本の現況なのです。
格差を是正するため、所得の再配分が行われます。
差し引かれる項目(拠出)は、税金と社会保険料、再配分されるのは、年金や医療費などです。高所得者は拠出割合が大きく、低所得者は再配分割合が大きくなるので、所得格差は緩和されます。所得の再配分によりジニ係数は、0.3812まで、0.1171改善されました。
再配分後のジニ係数0.3812の社会を2グループモデルで近似すると・・・
高所得者30.9%が、69.1%の所得を独占する社会です。
高所得者は、低所得者の約5倍の所得となります。この水準で留まるなら、健全な範囲内でしょう。
また、1999年のデータでは、ジニ係数は、当初所得0.4720、再配分所得0.3814、再配分効果は0.0906でした。 2002年の再配分の役割は、29.1%も増加しましたが、所得格差の拡大は、止まる見込みはありません。
所得の再配分 当初所得 税金 拠出
社会保険料
所得 再配分所得
受給 年金・恩給
医療
その他
何故、所得格差が、進行するのか?
厚生労働省の分析によれば、ジニ係数増加要因の6割強は高齢者の増加によるそうです。
年金収入が主体となる老人は、当初所得はゼロ、再配分所得を受ける側なのです。
老人は、病気にかかりやすく、医療費の再配分も多いことも忘れてはなりません。
合計特殊出生率1.29が続くと老人の人口割合が増加します。ジニ係数は増加しつづけ、所得の再配分も益々必要になります。
税金も社会保険料も上がりつづけ、なおかつジニ係数が増加するのです。
既に、実施が決まっている年金の受給年齢の段階的引き上げにより、豊かな老人層が激減するのも時間の問題です。
アメリカ並に所得格差が広がり、なおかつ、スウェーデン並に拠出が多くなる可能性だってあるのですよ。
老人大国に、経済発展はあまり期待できません。
◆◆残念ながら、これが日本の現状です。◆◆
◆◆ 少子化問題には、抜本的対策が必要だと思います。◆◆
平成11年所得再分配調査結果(厚生労働省)