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お茶、コーヒー抜く 清涼飲料市場、過去最高を牽引
昨年の清涼飲料市場が、十五億六千万ケースと前年を4%程度上回り過去最高となったことが二十日、サントリーの推計でわかった。その牽引(けんいん)役となったのが緑茶飲料など無糖茶カテゴリーだ。前年比15%増となった無糖茶が、市場全体に占めるシェアで首位の座を守り続けてきたコーヒーをついに逆転した。購買層が限定されているコーヒーに対し、無糖茶は子供から大人まで楽しめる間口の広い商品。市場のすそ野はまだまだ拡大しそうな勢いだ。(深澤真貴)
猛暑効果で約4%増となった清涼飲料市場をカテゴリー別にみると、無糖茶、ミネラルウオーターなどの好調さが目立った。
前年比15%増で四億一千八百万ケースとなった無糖茶は、清涼飲料市場全体の26・8%を占め、ついに首位のコーヒーを逆転した。
これまでも無糖茶は健康志向を追い風に成長を続けているが、昨年の猛暑が無糖茶市場拡大に拍車をかけた格好だ。一方で、コーヒーの販売数量はほぼ横ばい状態が続いている。一日に数本購入するような根強いファンを抱えてはいるが、購買者層はほぼ固定されている。これに対し、「無糖茶はオールターゲット」(大手飲料メーカー)商品で、業界では無糖茶の伸びはまだまだ続くとみている。
無糖茶のなかでも特に好調だったのが緑茶飲料で、同35%増の二億二千五百万ケースにのぼった。
首位の伊藤園も同16・5%増の六千七百十万ケースと好調だったが、緑茶躍進の最大の立役者といえるのがサントリーの「伊右衛門」だ。昨年三月に発売された同商品は三千四百二十万ケースを販売する大ヒット商品となり、新製品の初年度販売数量としては過去最多を記録した。同社の緑茶飲料全体では四千五百十万ケースとなり、キリンビバレッジを逆転して二位に躍り出た。
今後も成長が期待される緑茶飲料の販売に、メーカーも力が入る。
キリンビバレッジは、「生茶」を三月にリニューアルする。玉露茶葉などを使用して、従来以上に緑茶らしさを強調した味わいとし、パッケージも一新。今年は、同16%増の四千万ケースを計画する。
アサヒ飲料は、「旨茶」ブランドに代わる新商品「若武者」を四月に発売する。一昨年の全国茶品評会で優勝した煎茶(せんちゃ)農家の丹野浩之氏が監修した商品で、一千百万ケースを目指す。
サントリーも「伊右衛門」を同46%増の五千万ケースとするなど緑茶全体で同29%増の五千八百万ケースを計画している。メーカー間のシェア争いは一段と激化することになりそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/21kei002.htm