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新春特別企画「2005年、注目の8大テーマはこれだ!」第1回=健康
by マルテックス・インベスター編集部
http://www.investor.reuters.co.jp/editorial/EditorialContent.asp?edid=220050101
今後の食品業界のキーワードは「アンチエイジング」であろう。直訳すれば「抗加齢」となるが、高齢化の進展やマスメディアの「健康」「美容」などの特集番組効果、国民医療費の個人負担アップなど医療制度改正も国民の「健康志向」を高め、広い意味でのアンチエイジング商品がヒットしている。
最近のヒット商品を見ると、2001〜02年にかけて市場を確立したアミノ酸飲料。'02年以降市場が急拡大している豆乳と、花王(4452)の特定保健用食品「ヘルシア」参入で話題となっている緑茶飲料。今年は米国のブームからが国内でも老化防止などで急拡大の「コエンザイムQ10」やアミノ酸に比べ効率よく吸収可能な「大豆ペプチド」などが挙げられよう。
これらに共通しているキーワードは「健康」「美容」、つまり「アンチエイジング」である。基本的な考え方は、健康を害し病気になってから治療のために服用する「医薬品」とは違い、毎日の食事から健康にプラスとなる「食品」にスポットを当てており、「医と食」の垣根を低くしながらお互いの良い点を毎日の食生活に活かしているのである。
その代表的なものが1991年に制度化された特定保健用食品(トクホ)である。トクホは治験から得られたデータを基に、厚生労働省からその機能性表示が承認された食品。1997年に累計承認件数80件、市場規模1300億円だったものが、1998年以降は、トクホ定着や食品メーカーの差別化戦略から件数・規模ともに増え始め、2003年の承認件数は398件、市場規模は5668億円規模のまで拡大している。トクホに限らずアンチエイジング関連商品は、高齢化の進展から今後も拡大するも通しだ。そこで、注目される銘柄として、不二製油(2607)、伊藤園(2593)、紀文フードケミファ(4065)が挙げられよう。
■ 不二製油(2607) マルテックス業種分類=食用油業
チョコレート用油脂や製菓・製パン素材などを加工食品メーカー向けに供給する食品素材メーカー。注目するのは大豆ペプチドや水溶性大豆多糖類などの高機能剤。特にアミノ酸が2〜3個つながった大豆ペプチドは、吸収が良いぶん疲労回復効果に優れた素材として今年から飲料メーカーへの供給体制を強化しており、売上規模も前期比3倍の20億円が見込まれる。増産体制が整う4年後には100億円の売上高が見込まれている。業績の方も順調に推移。今期は5%増収、4%営業増益見通しだが、来期も2桁近い営業増益が期待される。
■ 伊藤園(2593) マルテックス業種分類=清涼飲料業
粗茶取扱高トップの優位性を活かした緑茶飲料のトップブランド「おーいお茶」で最高益を更新中。飲料市場の成長率は横ばいが続くが、緑茶市場はペットボトルの浸透で嗜好性の強いコーヒーからのシフトや緑茶成分の機能性が注目され2桁伸張が続く。ジャンルは違うが花王「ヘルシア」によって緑茶の健康イメージが定着しているが、本来持っている「抗菌作用」や「自己免疫強化作用」などが注目されており、高齢化とともに緑茶のニーズは今後も増加する見通しだ。今期は9%増収、10%営業増益で最高益を更新見込みだが、来期以降も潜在市場の顕在化で成長路線を歩もう。
■ 紀文フードケミファ(4065) マルテックス業種分類=食品業
国内の豆乳生産量は1998年まで年3万トンで推移していたが、2000年以降需要が拡大して昨年は前年比60%増の12万トン、今年は50%増の18〜20万トンになる見通し。きっかけは1999年に米国食品医薬品局が大豆製品の心臓病リスク低減効果を認めたことから、米国の豆乳市場は5年で約5倍の40万トン規模に急拡大し日本を大きく上回る。今期は13%増収、32%経常増益見通しだが、豆乳シェア50%の紀文フードケミファは市場拡大の恩恵を最大限に享受し、来期以降も業容拡大が期待できよう。