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米高利回り債堅調――昨年発行額最高に、収益率2ケタ台。2005/01/05, 日経金融新聞, 【ニューヨーク=深瀬敦子】信用度が低く利回りの高い高利回り債市場が米国で堅調だ。昨年の発行額は千四百億ドル超と過去最高となる一方、米景気回復や株価上昇を受けてリスク許容度が増した投資家からの資金が流入している。低格付けの社債発行企業のデフォルト(債務不履行)率が低水準で推移していることも、投資家の安心感につながった。
昨年の高利回り債の平均総収益率(債券の値上がり益と金利を元本で割った比率)は一〇・六%(メリルリンチ調べ)。前年(二八・〇%)を下回ったものの、引き続き二ケタ台と好調さを示した。
米調査会社トムソン・ファイナンシャルによると、昨年の高利回り債の発行額は千四百八億ドルと千三百億ドル台だった前年を抜いた。金利水準が依然低いことから、投資家が米国債などから高利回り債に乗り換える動きが目立った。
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、昨年(十二月八日時点)の高利回り債のデフォルト率は二・六%と前年から一・四ポイント低下。「今後デフォルト率はわずかに上昇するが、低い水準にとどまる」(S&Pのダイアン・バッサ氏)との指摘が多い。
もっとも、ベア・スターンズのストラテジスト、マイケル・テイラー氏は「今年の総収益率は二―四%程度に鈍化する」と予想。ムーディーズの主任エコノミスト、ジョン・ロンスキー氏も「相場上昇はピークを過ぎた可能性がある」と指摘する。米景気の回復に伴って国債利回りが上昇するにつれ、投資家は国債に回帰する公算があるとしている。
トムソン・ファイナンシャルの主任ストラテジスト、リチャード・ピーターソン氏も、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げを前提に「相場は昨年ほど好調ではない」とみる。
ただ、利上げは緩やかなペースで実施されるとみられ、「相場が急速に落ち込むことはない」(ムーディーズのロンスキー氏)との見方は依然根強い。