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[上海 31日 ロイター] 中国は2004年、農産物貿易で初の赤字を計上する見通しとなった。都市化や生活水準の向上で食品やその他農産物の輸入が増えたことが理由という。
31日付の中国日報が、農業省筋の話として伝えたところによると、赤字額は55億ドルに達する可能性がある。
農業省の統計によると、1─10月の農産物貿易は、輸入が55%増の236億6000万ドルとなった一方、輸出はわずか8.9%増の181億7000万ドルだった。
急速な都市化や生活水準の向上で、食糧の消費が増えるとともに、繊維製品の輸出関税障壁の引き下げで綿花の輸入が増えた。
農業省傘下の研究所幹部によると、今年の農産物輸入のうち、大豆や食用油が40%を占める見通し。
税関の統計では、1─11月で大豆の輸入量(ネット・ベース)は1720万トン、大豆油は240万トン。
また、研究所幹部によると、綿花の輸入は今年200万トンを超える見通しという。