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日本銀行が30日発表した2004年末の日本銀行券(お札)の発行残高によると、会社の金庫や人々の財布の中など、市中で年を越すお札の総額は、前年比1・4%増の78兆円に上り、4年連続で過去最高を更新した。
日銀による金融の量的緩和で、市中にお札が大量に出回っているうえ、金融機関に預けずにお金を手元に置く「たんす預金」も依然として多いためとみられる。枚数も同1・9%増の135億5000万枚と、4年連続で過去最高を更新した。
このうち、11月1日から発行された一万円札、五千円札、千円札の新札は、金額で全体の20・9%を占める16兆3000億円、枚数で18・7%を占める25億3000万枚だった。
日銀によると、このお札を1枚ずつ積み重ねると、富士山の約359倍の高さに達し、1枚ずつ横に並べると地球を約52周する計算になるという。