現在地 HOME > 掲示板
> 国家破産38 > 302.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 掲示板
> 国家破産38 > 302.html
★阿修羅♪
|
|
| Tweet |
【中国】密輸は年間一千万台！荒れ狂う携帯市場
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041223-00000028-nna-int
23日発売の中国紙「21世紀経済報道」によると、中国国内に流入する密輸携帯電話機は年間1,000万台規模であることが分かった。国内流通市場の１割に相当する数で、価格競争や技術革新などでしのぎを削る国内携帯電話メーカーにとって、密輸携帯電話は脅威的存在。密輸は日常的に行われており、当局による取り締まりも難しいのが現状だという。密輸品で荒れ狂う携帯電話市場は発展途上段階にある中国市場の象徴ともいえそうだ。
「競争が激化し、利益率が下がり続ける携帯市場において、密輸携帯が市場に与える影響は非常に深刻なものになっている」――。大手携帯電話メーカー、ＴＣＬ移動の万明堅・前総経理はこう話し、密輸携帯の増加に業界としての危機感をあらわにした。
密輸現場を視察した別の携帯電話メーカー幹部は「年間の密輸携帯電話の流通規模は1,000万台近くに上っているのではないか」とも述べており、正確な統計はないものの、国内で1,000万台規模の密輸携帯が出回っている実態が明らかになっている。
国内の年間携帯電話の販売台数は7,500万台。実に流通する約１割が密輸品であることになり、市場の異常さを裏付けるものといえる。
2001年の調査では、ある外国メーカーの中国国内の販売台数は600万台だったのに対し、正式な許可を得て流通しているのは40万台だけ。全体の９割以上の560万台が無許可、すなわち密輸品だったことが分かっている。
■香港〜深センルートが“大動脈”
密輸ルートについては、1997年以前は福建省泉州に船で運び込まれるケースが主流だったが、翌年の密輸一斉取り締まりで、拠点は広東省広州市に移動。その後も同様の取り締まりがあり、現在の密輸ルートは香港から隣接する深センに運び込まれるケースが圧倒的に多いという。
密輸方法としては、大勢の人が行き交う両地間の流れを利用し、個人が運ぶケースが一般的。さらに大量の貨物がトラックなどで往復することにも目をつけ、車に隠されて運び込まれるケースもあるという。香港〜深セン間の人とモノの流れに目を付けた巧妙な密輸方法といえそうだ
深センの税関当局が11月に行った、たった１週間の集中取り締まりで、５件の携帯密輸案件を摘発。合計3,757台、価格にして584万元分の携帯電話が押収されており、携帯電話の密輸が日常的に行われていることを裏付けた。
■最安値よりさらに３割安く
密輸携帯の特徴は価格の安さだ。付加価値税である増値税17％が適応されず、アフターサービスにかけるコストなどもないことから、価格は市場最低価格よりさらに３割安く流通しているという。
21世紀経済報道の記者が上海市内の携帯電話店が集まる場所に行ったところ、密輸によるサムスン製の最新型携帯電話（ＳＧＨ―Ｅ808）が2,280元で売られていたことが判明。同記者の市場調査では、同製品の最低価格は3,150元でその価格の安さが際立つものとなっているという。この店主は「これはサムスン純正の密輸品、品質は全く問題がないよ」と堂々と密輸品であることを公言していたという。
■品質管理？Ａ〜Ｃ級のランク付
この店主によると、密輸携帯の種類はＡからＣ級の３種類に分けられているという。Ａ級は香港から何の加工もせずに運び込まれるもので、価格は最も高いという。Ｂ級は欧米からの密輸品で、こうした製品は中国語が使えるよう加工してから流通することになっている。Ｃ級は故障した中古の携帯電話を修理・加工して新製品として販売されるもので、当然、価格は最も安くなるという。密輸製品の販売方法にもきちんとしたランク付が行われていることを示すもので、密輸製品が「管理」されていることを示すものといえそうだ。
■打撃は主に中国メーカーに
こうした密輸品の横行について、国内携帯メーカーはため息をつくばかりという。ある国産メーカー幹部は「密輸品のほとんどは海外の大手ブランドで、これらの商品は密輸品であれ、結局売り上げに加算され、シェアを伸ばすだけ」と話す。国内メーカーは、国内500〜600カ所あるといわれるアフターサービスの拠点維持のために年間２億5,000万元を費やすところもあり、こうしたコストはさらに販売価格にも反映される。価格競争・技術革新が国内で進む中、密輸品の大きな圧力が国内メーカーを苦しませることは間違いなさそうだ。
（NNA） - 12月23日10時50分更新
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。