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日本はどう報じられているか
石澤靖治 編 新潮新書 2004.01.20発行
日本のメディアはやはり日本に気を使っているのでしょう。あまり過激なことは言いません。しかしこの本を読むと海外で、日本の状況がいかに厳しく受け止められているかを感じます。
目次は本当はこんなに詳しくないんですが、本をめくりながら小見出しも拾ってみました。これだけでもこの本の大体の感じがつかめるのではないでしょうか。
はじめに
「内向き」になっている場合ではない/世界のメディア報道の「傾向と対策」/戦略的情報発信の時代/
第1章 イギリス ―――――土生修一(読売新聞欧州総局長)
ハイテクトイレに驚き、痴漢を笑う
――日本の社会風俗に未来を見る
ワールドカップで日本再評価/日英同盟を知らないイギリス人/日本批判の定番「捕鯨問題」/「花火で緩和される不況」/サミットを派手に報じるのは日本だけ/トイレに驚嘆/「日本人は気が狂っている」/ゴジラとクロサワ/日本に「未来」を見る/
第2章 フランス ―――――吉田徹(日本学術振興会特別研究員)
「経済の国」と「文化の国」の逆転
――"消えゆく幸福なエキゾチズム"
二人の大統領と二つの日本/「文化のフランス」「経済の日本」から「経済のフランス」「文化の日本」へ/「日本離れ」と「中国シフト」/単なるアジアの一国に/「関係はあっても政治は無い」/フランス企業の日本市場進出/「何もかもが変わったが何も変わらない」/アメリカとの距離から日本を測る/社会変化へのまなざし/「兄弟」としての日仏
第3章 ドイツ ―――――福田直子(ジャーナリスト)
「日本の二の舞」にはなりたくない
――経済無策への冷ややかな視線
横たわるガリバー/「脅威」から「凋落」/日本発の危機?/「日本の銀行は事実上、倒産している」/日本のGDPの30%は"腐っている"/病根は政治制度に/" カローシ "に注目/勤勉な人材こそ全て/「日本の二の舞」への不安
第4章 アメリカ ―――――石澤靖治(学習院女子大学教授)
小泉は「沈み行く舟」の船長だ
――「日本叩きから」から「日本無視」へ
世界に印象づけられた「日米一体イメージ」/「小泉首相」誕生を予測できず/「沈みゆく船」の船長/危機から脱出できない「恥の日本株式会社」/消えた「日本異質論」/イチローと松井の輸出にも鷹揚/アメリカがどうしても譲らないもの(1)――商業捕鯨/アメリカがどうしても譲らないもの(2)――戦後処理問題/ジャーナリスト個人の問題/ニコラス・クリストフの日本蔑視/日本の存在感のなさが生んだ安定/
第5章 アラブ世界 ―――――池内恵(アジア経済研究所研究員)
アラブは「ヒロシマ」をどう理解したか
――通じない「戦後平和主義」
東洋の神秘とテクノロジー/欧米経由のイメージ/「ヒロシマ」とビン・ラーディン/アラブの言説空間における「ヒロシマ」/「ヒロシマ」で何を伝えたかったのか/9.11と「日本の復讐」
第6章 中国 ―――――高井潔司(北海道大学院教授)
メディアが煽る「反日感情」
――ネット上でも広がる「ゆがんだ二本像」
メディアが歪める日中関係/変貌する中国メディア/ネットに出現した「女体盛」/制約の多い対日報道/都市報に見る日本報道の多様化/少ない日本報道、低い日本への関心/靖国報道に見る宣伝機関の役割/愛国主義キャンペーンの効果/「民族蔑視事件に発展した日航事件/反日感情を煽るメディア/中国人を激怒させた"日本人留学生"の電話/瀋陽事件はどう報じられたか/「非対称性」克服の試み/
第7章 韓国 ―――――黄盛彬(立命館大学教授)
新世代が主導する「新しい反日」
――過去にとらわれないナショナリズムの出現
韓国メディアは「反日」か?/「内なる日本」との戦い/「反日の大衆化」/新世代が主導する「反日」/メディアが反発した「教科書問題」/W杯の熱狂に潜むもの/北朝鮮報道の錯綜/「反日」と「嫌韓」を超えて/