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米住宅公社、不正会計でトップ更迭・過少資本明らかに
【ニューヨーク=豊福浩】不正会計問題に揺れる米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)は21日、フランクリン・レインズ会長兼最高経営責任者(CEO、55)の更迭を決めた。一方、米連邦住宅公社監督局(OFHEO)は同日、ファニーメイの9月末の自己資本が規制上の最低水準を「大幅に下回った」と発表した。過小資本からの脱却にむけて同社は今後、大量の保有資産売却などに踏み切る公算が大きく、住宅・金融市場への影響が懸念されている。
ファニーメイの取締役会は同日、レインズ会長が退職し、不正会計に関与したティモシー・ハワード最高財務責任者(CFO)も辞任したと発表した。後任CEOには暫定的にGEキャピタル・ジャパンの社長を務めた経験のあるダニエル・マッド同社最高執行責任者(COO)を充てる。特別検査のなかで不正な会計処理を確認した米証券取引委員会(SEC)は同社に過去の決算を修正するよう勧告している。レインズCEOらはこれまで当局の見解を間違いと主張し、米議会の証言でも「会計処理に問題はない」と言明、判断をSECに委ねていた。 (12:22)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041222AT2M2201C22122004.html