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国際鉄鋼協会(IISI)は04年の世界の粗鋼生産量が20日に推計で10億トンを突破した、と発表した。99年まで7億トン台で推移した生産量は、中国など新興国の経済成長を背景に急拡大している。同協会は「05年も引き続き10億トンを超える見通し」としている。
世界の年間粗鋼生産量は73年に初めて7億トンを超えた。しかし、その後は先進国の経済成長が鈍化し、ほぼ横ばいが続いていた。
それが00年に8億トン、02年には9億トンを突破。今年1月〜11月の生産量は9億4521万トンとなり、今月20日の段階で10億トンを超えた。
急成長を牽引(けんいん)しているのは新興のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)。中でも中国は99年からの4年で約1億トン増え、今年は11月末までに前年同期比22.1%増の2億4529万トンだった。世界最大の生産国で、世界生産量の25%を占める。99年に比べて10ポイント程度上昇した。
好景気が続く先進国でも鉄鋼生産は堅調。11月までで欧州連合(EU)は前年同期比5.1%増、米国も8.5%増えた。自動車生産が好調な日本も今年度、1億1400万トンと前年度比300万トン増を見込む。
(12/21 21:16)
http://www.asahi.com/business/update/1221/114.html