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郵政民営化の最大の意義は、今郵貯簡保が集めている
330兆の資金を民間に流していくことにつながるということだ。
一方で、どうせ民営化しても国債ばかり買うのだろうから、
民営化しても民間に資金が流れは変わらないと
いまだに言っている人がいる。
しかし、それはウソである。
例えば今の郵貯の運用先を見てみよう。
http://www.yu-cho.japanpost.jp/j0000000/ju041200.htm
ここで「預託金」と言っているのは公社化前に
資金運用部に全額預託していた頃のものが残っている分で
基本的には、今後は「有価証券」での運用が中心になっていく。
さあ、その「有価証券」だが、大半が「国債」である。
この中には財投機関への貸付用のもので、
当面、購入が義務点けられているものもある。
また、一部社債も買っていると言っているが、
その半分以上は「公庫公団債等」だ。
次に簡保だ。
http://www.kampo.japanpost.jp/osirase/report/unyou/unyou0412.html
これも国債、公庫公団債、地方公共団体への貸付が
大半を占めているのが解るだろう。
じゃあ、民営化してもこれでやっていけるのか?
答えは明らかにNOである。
なぜか?
民営化して税金や預金保険料をまともに払ったら、
この運用では他の民間金融機関に対して競争力のある金利を
顧客に提供できないからだ。
今までは、預金保険料無しで国家保証が付き、
また事業の運営にかかる税金もないことから、
こんな運用でも民間金融機関を上回る金利を顧客に提供できたし、
それが、郵貯、簡保の肥大化の原動力でもあった。
しかし、それはもう続けられなくなる。
このままの運用であれば規模が徐々に縮小するしかないし、
それがイヤならリスクを分散しつつも積極運用に転じるしかない。
どちらにしても、資金のフローは大きく変わらざるを得ない。
「国債ばっかり買い続ける」ことは不可能なのだ。
その点がはっきり理解できれば、
多くの国民も郵政民営化の意義が理解できると思うんだけど。
まあ、確かにこれをその辺のおばちゃんに、
一言で理解してもらうのはキツイかもしれないけどね。
P.S.
郵政民営化がなぜ困難かを論じた
面白いコラムを見つけたのでリンクしておきます。
http://kishida.biz/column/2003/20030528.html
http://blog.melma.com/00099352/20050219230949