現在地 HOME > 国家破産38 > 1065.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
金融庁 特別検査打ち止め
不良債権処理にメド
伊藤達也金融相は十八日、大手銀行の不良債権処理加速のため、決算期に一斉に行ってきた「特別検査」を今期は実施せず、一部大口債権の状態を点検するフォローアップにとどめることを表明した。事実上の同検査の打ち止め宣言となる。今後は、決算発表後に立ち入って検査をする通常の状態に戻すとしている。
同相は「各行とも資産査定が厳格になり(金融再生プログラムで目標にした)不良債権比率半減(貸出債権の4%台)が視野に入ってきた」と評価。不良債権問題が終結に近づき、処理加速を促す特別検査は役割を終えたとの認識をにじませた。
同検査は、大手企業の破たんが相次ぎ金融不安がまん延していた二〇〇一年秋、導入が決まり、翌〇二年三月期決算から実施。銀行が甘い資産査定で不良債権問題を先送りしないよう、検査官が決算作成作業と並行して検査する異例の形式を取った。その後も毎期決算ごとに実施され検査回数は計四回に及んだ。不良債権の積み上げに効果を挙げ、その過程でりそな銀行は事実上の国有化、UFJグループは大幅赤字に転落した。
産業再生機構が支援を決めた大手スーパーのダイエーや、化粧品大手のカネボウなども、特別検査による厳しい追い込みが原動力だった。だが、業界からは「行政の過剰介入」という批判がつきまとった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050219/mng_____kei_____004.shtml