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米ボーイングの次世代旅客機「B7E7」の主要部位の生産を請け負った日本企業で、国内の生産拠点の整備が進んでいる。主翼を製造する三菱重工業や中央翼を担当する富士重工業が、名古屋周辺の既存工場を有効活用する形で、それぞれ新工場の建設を決めた。量産が始まる07年には、最新技術を用いた航空分野の一大生産拠点になる見通しだ。
「航空機産業の新たな歴史を刻み、未来の『翼』をつくる場所だ」。8日、B7E7主翼工場の建設が進む三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(名古屋市港区)を視察したボーイングのウェード・コーネリアス副社長は、こう強調した。戸田信雄所長は「大型旅客機の翼の生産拠点は米国と英国だけだったが、ここが三つ目になる」と胸を張った。
新工場は、現行のB767の胴体外板加工などを手がける既存工場に隣接して建設される。三菱自動車から購入した土地で、完成後は全体で現在の1.5倍の敷地面積に拡大。世界で初めて、炭素繊維と樹脂を合わせた複合材部品の製造から主翼組み立てまで一貫した工程を持つ「世界唯一」(同社幹部)の工場になる。三菱重工が投じる費用は800億円以上にのぼる見通しだ。
一方、富士重工業も、B7E7向けの中央翼の構成部品などを製造するため、既存工場のある愛知県半田市に新工場を建設する。工場設備などの投資額は50億円以上にのぼる見通しで、06年から複合材を用いて生産を始める計画だ。
B7E7は、座席数217〜289の中型機で、08年に就航する予定。生産計画に参画する日本企業は三菱重工、富士重工のほか、川崎重工業。3社の製造分担比率は計35%で、過去最高になる。ボーイングは今後20年間に2000機以上の需要を見込んでいる。
(12/08 23:12)
http://www.asahi.com/business/update/1208/123.html