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2005年秋から世界でもっとも厳しいとされる新長期排ガス規制が施行される。現行基準に対して排ガス内のPM(粒子状物質)の85%を削減するというハードルの高い基準が設けられている。さらに11月に入り環境省は、2009年に新長期排ガス規制の半分のPM量を目標とするポスト新長期排ガス規制を施行すると発表した。
ポスト新長期排ガス規制、09年実施に
規制の施行でキレイな空気の中で暮らせるようになるのはうれしいが、メーカーに与えられた条件は厳しい。PMはガソリン車からはほとんど発生せず、ディーゼル車が最大の原因だ。規制が施行されれば、ディーゼル車自身の存続が危うい。PMを新長期排ガス規制の基準値以下まで減少させるには燃焼系からマフラーまですべてを見直さなければならず、将来はハイブリッドエンジンやDME(ジメチルエーテル)エンジン、CNG(圧縮天然ガス)エンジンなどの非ディーゼルエンジンへの切り替えも必要になるだろう。生産ラインも含めた見直しが必要となり、相応のコストがかかる。ただし一方では新長期排ガス規制により2006年上半期にはトラック特需が起こると見る向きもあり、痛し痒しといったところだ。
次世代低公害車開発促進プロジェクトの成果は?
同プロジェクトのテーマのひとつに次世代ディーゼルエンジン「スーパークリーンディーゼルエンジン」がある。NOx(窒素酸化物)の排出量が新長期排ガス規制の規制値の1/10以下、PMが1/2以下とほぼハイブリッドエンジン並みの低排出性を実現する。秘密はターボチャージャーだ。PMは不完全燃焼が原因で発生するが、通常の1.5〜2倍の超高過給を行うことで燃料を完全に燃やしきり、PMの発生を抑えるというわけだ。
こうした規制に加え、エコロジーが会社のイメージアップにつながるとあって、アイドリングストップ運動など環境に優しいことをPRする企業も増えている。
こうした試みが積み重なっていけば、少しずつ空気はキレイになっていく。東京から「環八雲(東京都内を走る環状八号線に沿って、天気の良い日の午後に出現する有害物質を多く含む雲)」が消える日もそう遠くないだろう。