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過去20数年間、製造業は中国の経済成長の中で重要な役割を担ってきた。製造業の生産額が国内総生産(GDP)に占める割合は40%を超え、政府歳入の半分を生み出している。しかし、中国の製造業に関心を寄せる国内外の専門家は、ローエンド製品からハイエンド製品への脱皮を急がなければ、中国が優位性を失ってしまう危険があることを指摘する。
▽荘健氏(アジア開発銀行・中国駐在機関上級エコノミスト)の指摘
中国のメーカーは大部分が産業連鎖の末端部分に当たり、自社独自のコア技術や能力を持たず、せいぜい世界の製造業の「加工現場」に過ぎない。一部分野で進む改善への努力は成功しているが、全体としては、製造業が「ブルーカラー」から「ホワイトカラー」への転換を遂げるためには、まだ解決すべき問題が多い。
中国製造業は主な収入源は加工代であり、輸出の約半分を加工貿易が占める。鉄鋼、非鉄金属、電力、機械、石油化学、石炭、建築資材といった従来型工業の技術水準は、世界最先端のレベルと比べれば格差が大きい。技術水準の低さが、中国製造業のステップアップを制約するボトルネックになっている。
政府は管理体制改革を進めることで、製造業に公平な環境を提供するとともに、金融や保険、コンサルティングなど関連サービスを規範化する必要がある。
しかし、製造業のステップアップは一律に行うべきではない。政府が地域の状況に合わせて積極的な誘導を進める必要がある。例えば、東部・南部の沿海地域では、実力に富む企業の単なるメーカーからの脱皮を進める一方、生産加工プロセスを中部・西部地域に移すことも考えられる。
▽ランドウエー・清華大教授(技術革新専門)の指摘
製造業のステップアップを実現するためには、政府が科学技術の進歩と技術革新をさらに重視し、研究機関と企業の間のコンタクトを促し、「産・学・研(産業界、教育機関、研究機関)」による連携を実現する必要がある。
中国政府は教育構造を改善し、職業教育を強化するとともに、製造業のステップアップに必要な人材を蓄積すべきだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2004年12月6日
http://j.peopledaily.com.cn/2004/12/06/jp20041206_45771.html