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東京ガスは6日、松下電器産業、荏原製作所と共同開発を進めてきた家庭用燃料電池を来年2月から一般に貸し出す、と発表した。東ガスは、家庭向けに商品化されるのは世界初、としている。二酸化炭素などの排出が少ない環境技術として注目される燃料電池は、ほかの都市ガスや石油会社も様々な方式を開発中で今後、商品化が続きそうだ。
燃料電池は、水素を酸素と化合させると、電気・熱と水が発生することを原理にしている。東ガスの装置は熱電併給(コージェネレーション)方式で、都市ガスから取り出した水素を使って発電。排熱も利用してお湯をわかし、給湯や暖房に使う。発電・熱回収の装置(高さ約1メートル、幅80センチ)と貯湯槽(高さ約2メートル、幅約80センチ)の二つからなり、出力は1キロワットで、4人家族の標準世帯が使う電力の6割をまかなう。お湯が余る時は発電せず、電力会社からの供給に頼る。
06年3月までに200台を貸し出す。期間は10年間で使用料は100万円。利用者にはガス料金を3年間3%割り引く。通常のガス・電気利用に比べ、標準世帯で光熱費を年間約6万円節約でき、エネルギー消費量も26%減るという。09年度には年間1万台の普及を見込んでいる。
市野紀生社長は「今は採算性を考えず、先行投資のつもりで普及させたい」と話す。今後、1万3千時間(約3年分)程度の電池寿命を4万時間に延ばすことや、販売価格目標(50万円)に見合う製造コスト(現行数百万円)の引き下げが課題だ。
大阪、東邦ガスは東ガスの後を追い、同様の製品を05年度中に投入する計画だ。大ガスは京セラと共同で、発電効率の高い別タイプも開発中で、08年度の商品化をめざしている。石油業界では新日本石油と出光興産がそれぞれ06年度の商品化を目標に、灯油から水素を取り出す方式の燃料電池を開発中。次世代家庭エネルギーの主役の座をめぐる開発競争の中から、さまざまな商品が登場しそうだ。
(12/06 21:55)
http://www.asahi.com/business/update/1206/108.html